図書目録ニホンコク ケンポウ ノ タンジョウ資料番号:000062661

日本国憲法の誕生

サブタイトル
岩波現代文庫 学術;361
編著者名
古関 彰一 著
出版者
岩波書店
出版年月
2017年(平成29年)4月
大きさ(縦×横)cm
15×
ページ
xiv,499,22p
ISBN
9784006003616
NDC(分類)
323
請求記号
323/Ko83
保管場所
閉架一般
内容注記
増補改訂版 憲法制定年表:巻末p13-22 岩波現代文庫版(岩波書店,2009年刊)の同名書をもとに、大幅に増補改訂したもの
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに
 
I 「玉砕」から「平和国家」へ
「はじまり」はどこから/六月になにが起きたのか/軍の解体
 
II 最初の憲法改正案
敗戦からの出発/近衛文麿のマッカーサー訪問/憲法改正権限をめぐって/近衛ら草案起草に着手/マッカーサー、近衛を解任/近衛の改正要綱/前近代の土壌
 
III 民権思想の復権
憲法研究会の誕生/憲法研究会の人々/憲法研究会案の起草/研究会案へのGHQの反応/高野岩三郎案/社会党案/共産党案/保守政党の案/憲法懇談会案
 
IV 明治憲法の評価をめぐって
憲法問題調査委員会の設置/松本委員長の横顔/調査機関から改正機関へ/『毎日新聞』のスクープ/時代を見誤った憲法観/生かされなかった組織/昭和天皇から見た松本案/軍規定条項を削除したい/知られざる「平和国家」論/GHQは政府案を知っていた
 
V GHQ案の基本設計
極東委員会の設置/秘かに進む予備的作業/東京裁判をまえに/FEC訪日団との会合/「スクープ」か「リーク」か/「マッカーサー三原則」の提示/編制上の特徴/起草委員の人々/運営委員の横顔
 
VI GHQ案―「戦争の放棄」の深層
「戦争の放棄」の発案者/「戦争の放棄」でなく「戦争の廃止」/アメリカ人にとって「廃止」とは/「戦争の放棄」への不信―戦争放棄条約の歴史経験/本土に平和を、沖縄に基地を
 
VII GHQ案の天皇・人権・地方自治条項
天皇条項―政治と軍事/天皇条項の起草/人権条項の起草/地方自治の原型
 
VIII 第二の「敗戦」
松本案へのGHQの評価/GHQ案の手交/政府の対応/ついに閣議に報告/GHQ案受け入れへ
 
IX 日本化への苦闘
日本案の起草/「戦争の放棄」を「前文」へ/交差する「戦争の廃止」と「戦争の放棄」/人権の明治憲法化/徹夜の交渉/戦争の放棄/自由権/社会権/玉砕した松本烝治/外国人の人権の削除
 
X 草案要綱の発表へ
草案要綱と勅語/「勅語」成立の怪/侍従次長の日記から/憲法を一日も早く/鈴木安蔵の政府草案への見方/「共和制国家では機能しない」/戦力不保持だけで平和国家は可能か/草案要綱へのさまざまな反応/平和国家―森戸辰男と社会党/口語になった憲法草案
 
XI 東京帝国大学「憲法研究委員会」の役割
戦後憲法の出発/宮沢俊義案の内容/宮沢とGHQ案/江藤淳の慧眼/再び昭和天皇の勅語/委員会の設置/GHQ案を基礎に議論/要綱への宮沢談話/「平和国家は日本の国是」
 
XII 米国政府対マッカーサー
コールグローブの訪日/寝耳に水の国務省/FECの選挙延期要求/制憲議会で憲法を/聞く耳持たぬマッカーサー/コールグローブの役割/マッカーサーの譲歩/銃剣によらずして民主憲法は不可能
 
XIII 帝国議会での修正
皇室のご安泰のため/金森徳次郎の横顔/議会での審議経過/国体は変わったか/九条に「平和」を/積極的な平和宣言を/国民の権利になった九条/九条と前文の関係/前文の起草者は誰か/国民主権の登場/参議院をどうするか/国会議員は「全国民の代表」/「日本国民」と
「外国人」/再び消えた女性の権利/生存権の追加修正/延長された義務教育
 
XIV 「芦田修正」の残映
芦田修正/二大秘録の怪/公開された秘密議事録/FEC中国代表の指摘/だめ押しとしての文民条項/九条一項と二項/「帝国議会」の終焉
 
XV 「押しつけ」が残したもの
「押しつけ」の起源/缶詰にされた三〇時間/首相官邸に乗り込む/自由を強要された/占領下でも憲法は改正できた/「押しつけ」による民主化の犠牲者―知られざる鈴木義男/遺恨試合
 
終章 みじかい春から七〇年
議会での審議を置き忘れた憲法制定/みじかい春の触媒効果/少数派だった体制派/本土から無視され続けた沖縄/戦間期が落とした戦後への影/問われ続けてきた「警察力」/「戦争の放棄」から「戦争の廃止」へ

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