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戦後日本の反戦・平和と「戦没者」
サブタイトル1~10
遺族運動の展開と三好十郎の警鐘
編著者名
今井 勇 著
出版者
御茶の水書房
出版年月
2017年(平成29年)8月
大きさ(縦×横)cm
23×
ページ
xiv,328,6p
ISBN
9784275020680
NDC(分類)
319
請求記号
319/I43
保管場所
閉架一般
内容注記
博士学位請求論文「戦没者遺族運動にみる戦後平和論の転回:「戦没者」の再評価と反戦・平和の解体」(筑波大学, 2015年度提出)をもとに、加筆修正をおこない、再構成したもの 参考文献: p317-328
和書
目次
まえがき
序章
問題の所在と課題―戦没者遺族運動が主導した「戦没者」の再評価
「戦没者」とは誰か―本書における二つの分析視角
「戦没者」の「犠牲」における二つの論理
保守勢力と革新勢力が共有した反戦・平和
史料と構成
第一章 戦没者遺族運動の出発と戦後国家への志向
はじめに
戦没者遺族の苦悩と再出発への道
戦争犠牲者遺族同盟の結成とその可能性
初期遺族運動の分裂と再統合
おわりに
第二章 犠牲者=受難者としての「戦没者」と反戦・平和
はじめに
日本遺族厚生連盟の出発と挫折
存続危機の中で示された靖国神社平和論
占領下遺族運動の確立と受難者意識の可能性
おわりに
第三章 受難者から貢献者へと転換する「戦没者」
はじめに
独立に不可欠な愛国心と「戦没者」
「平和の礎」としての「戦没者」と平和天皇像の成立
戦没者遺族運動の再編と反戦・平和の動揺
おわりに
第四章 戦没者遺族の世代間格差克服の試みと英霊精神の再生
はじめに
保革両者が認めた「戦没者」の「国家への献身」
「戦没者」認識をめぐる世代間格差の表面化
「平和と民主主義」のための愛国心
戦没者遺族が抱える反戦・平和の葛藤
おわりに
第五章 兵士・戦没者・遺族をめぐる劇作家三好十郎の視線
はじめに
プロレタリア作家としての兵士・遺族分析
美化される兵士・戦没者と戦争協力
戦没者遺族によって実践される反戦・平和
おわりに
終章
新たな戦没者遺族運動の始動
戦没者遺族運動と三好十郎の反戦・平和論
「戦没者」像に内在した「虚妄」
成果と課題
あとがき
参考文献
人名・事項索引(巻末)