戦前期農村の消費
はじめに:本書の課題と構成
経済史と統計調査史との関係
日本経済史における消費の研究
第1部 勘定体系のはじまりとしての町村是による分析:町村是の資料論とフローとストックの消費について
町村是の資料論と町村是による消費の研究
フローとストックの消費:茨城県町村是の被服消費概念から
大正初期の山梨農村における衣食住の消費水準と構造
第2部 勘定体系の成立としての農家経済調査による分析:農家経済調査の形成とその消費分析の可能性について
戦前日本の農家経済調査の形成とその現代的意義について:農家簿記からハウスホールドの実証研究へ
1931(昭和6)‐41(昭和16)年の農家経済調査:その内容と消費分析の可能性について
おわりに:本書の成果と残された課題,そして今後の展望について
図表および資料
表2.1 生活水準の指標:貨幣的と非貨幣的
資料3.1 皇国地誌の作成とその調査内容
資料3.2 町村是の「現況之部」調査事項
資料3.3 福岡県八女郡『下妻村是』の「歳入出決算表」
資料3.4 福岡県八女郡『下妻村是』の「生産額」と「消費額」
資料4.1 茨城県の「町村是調査標準」
資料4.2 茨城県「生活消費」の表式の一部
表4.1 町村是のフローと他のフローとの比較
図5.1 消費の概念
表5.1 品目別被服費:清田・国里村,豊村
表5.2 「輸入」被服と染織裁縫費:清田・国里村
表5.3 品目別食料費:清田・国里村(1)
表5.4 住宅と家具支出:清田・国里村
表5.5 被服ストック:清田・国里村,豊村
表5.6 住宅・家具ストック:清田・国里村,豊村
表5.7 衣・住フローのストックにたいする割合:清田・国里村
表5.8 消費パターンの要約:清田・国里村,豊村
図6.1 大槻の農業経済学研究と田中・中嶋による農家主体均衡論の形成
表7.1 第4期農家経済調査の府県別調査対象世帯数
表7.2 耕作面積の広狭による調査世帯の分類(1931年)
付表7.a 耕作面積の広狭による調査世帯の分類(1936年)
付表7.b 耕作面積の広狭による調査世帯の分類(1941年)
表7.3 調査農家戸数のうち,全国平均に採用した農家
図7.1 物価指数(農産物価格と農村消費者・1931-41年・1934-36年=100)
図7.2 『累年成績』総所得と家計費(全国・自作・『累年成績』・実質値)
図7.3 『累年成績』総所得と家計費(全国・自小作・『累年成績』・実質値)
図7.4 『累年成績』総所得と家計費(全国・小作・『累年成績』・実質値)
表7.4 食料消費推計の概念と項目
表7.5 食料消費の項目と農家経済調査の記載事項
あとがき
文献一覧
索引