唐木順三

はじめに
第一章　信州伊那・宮田村
風土と資質
牧歌的生活から「近代」へ
　
第二章　松本、青春のとき
旧制松本中学校
旧制松本高等学校
煩悶青年
　
第三章　師・西田幾多郎―京都時代
憂鬱な上洛大学人
教育者西田
英語臨時講師
卒論「ベルグソンに於ける時間と永遠」
　
第四章　信州教育との出会い―上諏訪時代
教場に立つ
自由教育運動と哲学会
物書きの初発
　
第五章　「赤化」をめぐって―満洲、そして失業時代
二つの論文
〈未完成〉で〈活潑〉
満洲教育専門学校
失意の日々
転身
　
第六章　「友人共同体」の出発
文筆家から女学校教師に
筑摩書房創業
〈節々熱心〉な編集者
戦争と出版
　
第七章　飛躍する論壇人
四つの顔
戦後文化のなかで
『詩とデカダンス』の時代
模索の果ての充実
　
第八章　思索者（デンカー）の円熟
大患
一代の傑作
不期山房の会
悟達と飄然
最後の日々
参考文献
おわりに
唐木順三年譜
事項索引
人名索引