戦争をよむ
まえがき
第1章 戦時風景
徳田秋声 『戦時風景』
火野葦平 『麦と兵隊』
小林信彦 『ぼくたちの好きな戦争』
富士正晴 『帝国軍隊に於ける学習・序』
大岡昇平 『野火』
野間宏 『顔の中の赤い月』
ジョン・オカダ 『ノーノ・ボーイ』
古処誠二 『接近』
江戸川乱歩 『防空壕』
大城立裕 『日の果てから』
梅崎春生 『桜島』
原民喜 『夏の花』
安部公房 『変形の記録』
第2章 女性たちの戦争
壺井栄 『二十四の瞳』
角田光代 『笹の舟で海をわたる』
田村泰次郎 『蝗』
森三千代 『新嘉坡の宿』
高橋たか子 『誘惑者』
ベルンハルト・シュリンク 『朗読者』
宮田文子 『ゲシュタポ』
スヴェトラーナ・アレクセーヴィチ 『戦争は女の顔をしていない』
リリアン・ヘルマン 『眠れない時代』
大田洋子 『ほたる』
林芙美子 『浮雲』
池田みち子 『無縁仏』
第3章 植民地に起こった戦争は
藤森節子 『少女たちの植民地―関東州の記憶から』
吉田知子 『満州は知らない』
張赫宙 『岩本志願兵』
梶山季之 『族譜』
小田実 『「アボジ」を踏む』
中村地平 『霧の蕃社』
モーナンノ 『僕らの名前を返せ/燃やせ』
バオ・ニン 『戦争の悲しみ』
ティム・オブライエン 『本当の戦争の話をしよう』
多和田葉子 『旅をする裸の眼』
第4章 周縁に生きる
小林多喜二 『転形期の人々』
佐多稲子 『キャラメル工場から』
徳田秋声 『勲章』
松本清張 『遠い接近』
児玉隆也 『一銭五厘たちの横丁』
北杜夫 『輝ける碧き空の下で』
カズオ・イシグロ 『遠い山なみの光』
安本未子 『にあんちゃん』
東峰夫 『オキナワの少年』
永山則夫 『無知の涙』
フェデリコ・ガルシーア・ロルカ 『ジプシー歌集』
第5章 戦争を責任を問う
ドルトン・トランボ 『ジョニーは戦場へ行った』
アーネスト・ヘミングウェイ 『兵士の故郷』
石川淳 『マルスの歌』
山田風太郎 『戦中派不戦日記』
竹内浩三 『戦死やあわれ』
坂口安吾 『戦前論』
平林たい子 『盲中国兵』
中野重治 『五勺の酒』
後藤みな子 『炭塵のふる町』
結城昌治 『軍旗はためく下に』
ノーマ・フィール ド『天皇の逝く国で』
パトリック・モディアノ 『1941年。パリの尋ね人』
ボリス・シリュニク 『憎むのでもなく、許すのでもなく』
終章 いまここにある戦争
ジョージ・オーウェル 『一九八四年』
目取真俊 『水滴』
パスカル・メルシエ 『リスボンへの夜行列車』
シリン・ネザマフィ 『白い紙/サラム』
ヤスミナ・カドラ 『カブールの燕たち』
リービ英雄 『千々にくだけて』
ミシェル・ウエルベック 『服従』
高野悦子 『二十歳の原点』
笙野頼子 『姫と戦争と「庭の雀」』
伊藤計劃 『虐殺器官』
津島佑子 『半減期を祝って』
ブックリスト
あとがき