戦争を乗り越えた日米交流
はじめに
なぜ今、日米交流史を問うのか
戦間期における他の国際交流団体との関わり
本書の対象時期と構成について
第一章 初期日米協会の活動と金子堅太郎(一九一七-一九二四年)
はじめに
最初期の日米協会―米友協会から日米協会へ
機関誌発行へ
排日移民問題への対応と米国人幹部の渡米
第一次大戦後の新たな日米関係作り
会長辞任へ
まとめ
第二章 戦前昭和期日米交流の発展とジレンマ(一九二四-一九三九年)
はじめに
相互理解と交流行事の大衆化促進
満州事変への対応―日米協会幹部の渡米
交流プログラムの多様化
日系二世の組織化とその限界
まとめ
第三章 戦間期軍関係者の日米交流(一九一七-一九四〇年)
はじめに
「ワシントン体制」を支える文民と軍関係者の会合
排日移民法成立後の変化
疎遠になり始めた互いの関心
日中戦争期の日米軍関係者の往来
まとめ
第四章 太平洋戦争前後の日米協会―活動の連続性をさぐる(一九三九-一九五〇年)
はじめに
第二次大戦開戦と日米協会
太平洋戦争開戦直前の第八回総会―休会へ
留学生支援事業から始まる活動再開
GHQ対日政策の発信
まとめ
第五章 戦後日米交流と日米協会の新たな模索―小松隆会長の活躍(一九五一-一九五五年)
はじめに
一九五一年―ダレスの公式演説
一九五二年―模索を始めた日米交流のあり方
一九五三年―イデオロギー対立のなかで
一九五四年―財界との関係強化
一九五五年前半―国際文化会館開館を前にして
まとめ
第六章 日米交流の分化と日米協会―戦略化する交流(一九五五-一九六〇年)
はじめに
一九五五年後半―日米知的交流への体制作り
一九五六年―財界関係者の期待
一九五七年―日米交流の役割分担:国際文化会館と日米協会
一九五八年―冷戦下の対米貿易と財界の姿勢
一九五九年―日米修好一〇〇周年事業にむけて
一九六〇年―吉田茂元首相の新会長就任
まとめ
結
あとがき
添付資料
【表1】日米協会 主要演説(1917-1940年)
【表2】日米協会 主要演説(1948-1960年)
【表3】日米協会 会員将校
【表4】第8回総会 サイン記載者 一覧