図書キカンシ ノ レキシ000062330

機関紙の歴史

サブタイトル1~10
戦前・戦中編
編著者名
市原 実 [ほか]監修/中瀬 寿一 [ほか]監修/二宮 厚美 [ほか]監修/林 直道 [ほか]監修/小森 孝児 [ほか]監修/日本機関紙協会大阪府本部 編著
出版者
日本機関紙出版センター
出版年月
1999年(平成11年)6月
大きさ(縦×横)cm
27×
ページ
330p
ISBN
NDC(分類)
070.21
請求記号
070/I13
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

はじめに

第1章 機関紙むかしむかし、その昔
◎人類時代の到来(市原実)
 1 地球誕生。恐竜、猿人登場
 2 大氷河時代を生き抜く
 3 旧石器から新石器時代に
 4 新石器から金属器の時代
 5 縄文の時代
 6 弥生から古墳の時代
 7 大阪のむかしむかしをさぐる
 8 言葉、絵文字、文字の誕生
 9 紙の発明と伝播
 10 書写、複製、印刷のあゆみ

第2章 機関紙の前史時代を歩く
◎文明の発達と民衆のたたかい(中瀬寿一)
 11 アジア、渡来文化、暦、度量衡
 12 聖徳太子・法隆寺と飛鳥時代
 13 記紀・万葉集と大仏建立
 14 承平・天慶の欄、源氏物語と庶民
 15 平家物語、民衆文化、武士の台頭
 16 楠木悪党、土一揆、徳政令
 17 朝鮮通信使とアジア
 18 南蛮文化とキリシタン、一向一揆
 19 印刷・出版文化と庶民のくらし
 20 大塩平八郎の乱、「世直し」一揆

第3章 革新機関紙誌の源流
 21 フランス革命、南北戦争と民衆
 22 マルクス、エンゲルス<資本論>執筆
 23 暴動、蜂起、ペンの力と明治新政府
 24 洋行、舶来、つぎはぎだらけの弾圧立法
 25 機関紙片手に自由民権運動
 26 自由民権はなぜ衰えたのか
 <参考資料>弾圧立法
   保安条例/出版法/治安警察法
 27 台湾出兵、日朝修好条規と新聞
 28 日清戦争はいつ、どこで、誰のために
 29 北村透谷ら反戦平和の芽生えと民衆
 30 天皇絶対主義と大地主、資本家

第4章 労働組合と社会主義運動の初期機関紙
 31 どん底生活をルポしたジャーナリスト
 32 帰米の先覚者たち高野房太郎、片山潜ら
 33 <労働世界>と日鉄ストライキ
 34 鉄工組合、各地に生協つくる
 35 治安警察法、治安維持法で弾圧強化
 36 日露戦争開戦前後の世論と平民社設立
 37 日露戦争はいつ、どこで、誰のために
 38 『平民新聞』と反戦を叫ぶ人たち
 39 初期社会主義運動の機関紙、出版物
 40 デッチ上げ大逆事件の犠牲者たち

第5章 嵐の中で機関紙を創刊
◎自由と民主主義の生命線(二宮厚美)
 41 ロシア革命と機関紙
 42 十月革命のインパクト
 43 シベリア出兵と反戦世論
 44 米騒動―下からのデモクラシー
 45 白虹事件で権力に屈伏
 46 関東大震災で官憲が大量虐殺
 47 特高に労働係新設、言論抑え込む
 48 日本共産党創立前後と機関紙
 49 全日本無産青年同盟創立と機関紙
 50 農民、生協のたたかい、機関紙と宣伝活動

第6章 反戦・平和もとめ機関紙は抵抗する
◎厖大な戦費<軍拡>と大増税(小森孝児)
 51 満州事変、大陸政策と阿片
 52 植民地台湾、朝鮮での抗日事件
 53 日本共産党の機関紙宣伝活動と特高警察
 54 労組機関紙の新しいたたかい
 55 文壇を席巻したプロレタリア文学
 56 大衆運動の機関紙たち
 57 拷問死、獄死させられた作家たち
 58 川柳人〔鶴彬〕と南京虐殺
 59 フランス、スペインに人民戦線が誕生
 60 <冬を越す蕾たち>

第7章 戦時下、機関紙のたたかい
◎弾圧の嵐に抗して(林直道)
 61 国会総動員法と大政翼賛会
 62 耐乏強いる配給、統制、隣組
 63 戦時下の大阪で、反戦に命をかけた人々
 64 日本南進、ナチスドイツはソ連侵攻
 65 開戦直前に作家ら450人、徴用で最前線に
 66 アジア民衆に広がる抗日運動
 67 欧州各国で反ナチ・レジスタンスの波
 68 戦時下のマスコミ
 69 戦時下の国民の暮らしと意識
 70 世界初の核攻撃―戦争の日人間性は極致に

第8章 戦前、戦中の機関紙<復刻縮刷版>
 『労働世界』第1号 一八九七年(明治30)十二月一日
 週刊『平民新聞』第1号 一九〇三年(明治36)十一月十五日
 日刊『平民新聞』第1号 一九〇七年(明治40)一月十五日
 『大阪平民新聞』第1号 一九〇七年(明治40)六月一日
 『週刊社会新聞』第1号 一九〇七年(明治40)六月二日
 『土地と自由』創刊号 一九二二年(大正11)二月二十五日
 『赤旗』第27号 一九二九年(昭和4)三月二十日
 『赤旗』第39号 一九三一年(昭和6)四月二十二日(2色)特別附録
 『赤旗』第164号 一九三三年(昭和8)十二月四日(カラー)特別附録
 『赤旗』第100号 一九三二年(昭和7)十月五日
 『赤旗』第159号 一九三三年(昭和8)九月十六日
 『月刊かりがね』第1号 一九三七年(昭和12)十二月二十五日
 『月刊かりがね』第2~3号合併編 一九三八年(昭和13)三月十五日

異彩光彩
 1 速報力のかわら版から『中外新聞』まで
 2 民主主義の原点刻む機関紙の興隆
 3 『労働世界』を支え協力した人々
 4 明治期の労働者、ジャーナリズムと娯楽
 5 『青鞜』が築いた女性解放運動の源泉
 6 工業化、都市化がすすむ大正時代
 7 『無産者新聞』『赤旗』命がけの発行
 8 <農は国の基本>と『土地と自由』で宣言
 9 働く者の幸せと文化創造の雑誌創刊
 10 公権力に抗する下からの教育大運動
 11 一職場一新聞、機関紙中心の組織活動
 12 プロレタリア文化運動を支えた人々
 13 無産者医療運動を支えた人々
 14 宗教者たちの抵抗と機関誌活動
 15 革新の旗高く新興川柳運動おこる
 16 エスペラント運動は世界へ日本へ
 17 戦争と統制の時代に
 18 反戦と地位向上めざす職業婦人の群像
 19 戦時下―〔大阪商大事件〕の真相

機関紙誌索引
人名索引

あとがき
監修者&執筆者紹介