絵解きと伝承そして文学
緒言(林雅彦)
林雅彦教授履歴
林雅彦教授著述目録
Ⅰ 絵とく
道成寺説話の展開-男と女の愛憎物語-(林雅彦)
『天下の義人 茂左衛門一代記』の絵解きと絵紙(久野俊彦)
のぞきからくり研究略史とからくり歌「地獄極楽」の比較検討(上島敏昭)
民衆版画の中のキリスト教絵解き(原聖)
街頭紙芝居の絵元大阪「あづまや会」の軌跡(榎本千賀)
万福寺旧蔵「親鸞聖人絵伝」の制作意図について(村松加奈子)
岐阜・信浄寺の聖徳太子六侍者像と高僧連坐像(石川知彦)
鹽竈神社蔵『絵詞 保元・平治』の意義-「保元・平治物語絵巻」の制作実態をうかがう-(鈴木彰)
頼瑜の夢-託磨為遠筆の文殊菩薩像をめぐって―(高橋秀城)
Ⅱ 事とく
楊柳観音と月蓋長者-中国・日本における『請観音経』受容の諸相-(吉原浩人)
明恵における光明真言土砂加持の信仰(金任仲)
源為朝渡琉伝承の始発-『保元物語』から『幻雲文集』へ-(小番達)
聖母説話『ふたりの女』-中世フランス語圏の宗教説話-(田桐正彦)
<笠の辻の地蔵>の縁起伝承をめぐって-「矢田地蔵縁起」武者所康成蘇生譚と『笠辻地蔵尊縁記』および在地伝承-(渡浩一)
「三世相」の受容と民俗化-唱導文化の展開として-(小池淳一)
日本各地の血の池地獄(高達奈緒美)
吉野の夏祭り-蓮華会の意義考察-(玉本太平)
Ⅲ 文字とく
和歌による絵と語りの世界-『聞書集』「地獄絵を見て」について-(田村正彦)
『拾遺愚草』雑部「述懐」について-『正治初度百首』鳥五首とのかかわりから-(大野順子)
稚児物語における欲望と性幻想の仕組み(李龍美)
伝承を活かす試み-巌谷小波と芳賀矢一-(関口智弘)
漱石漢詩諸注釈書における「古別離」の誤解・誤訳をめぐって(崔雪梅)
敦煌本『韓朋賦』より見た「韓朋」故事の展開(荒見泰史)
あとがき(渡浩一)
執筆者紹介