葬られた文部大臣橋田邦彦

まえがき
序章　葬られた戦前・戦中の〝知の巨人〟
　
第一章　日露戦争後という時代の画期
エリートたちの第一次世界大戦
皇太子―外遊で身につけたイギリス流
実験仮説への橋田の異常な熱意
　
第二章　始まった昭和という時代
昭和実験社会の目玉になった満洲
テロに屈した昭和デモクラシー
熱狂的に迎えられた近衛首相
　
第三章　科学者橋田、道元を語る
日々充実の橋田研究室
橋田の昭和ルネッサンスの試み
自由な研究者でありたかった橋田
　
第四章　橋田、文部大臣になる
軍に対抗するための新体制
国体論に代表される戦時体制の重圧
戦時体制と科学する心
アジアの解放と大東亜共栄圏
　
第五章　橋田、東條内閣を去る
東亜共栄圏の拡大と日米関係の危機
アジアの解放と建設のための戦争
橋田を囲むそれぞれの終戦
　
終章　橋田の日本の未来づくり人生
あとがき