航空から見た戦後昭和史
口絵 [スペシャル・フライト]メモリアル・アルバム
プロローグ タイムスリップ 2015-1936
航空大国めざした戦前ニッポン
第一部 機首を再び上げよ
戦後日本のテイクオフ
戦後は「飛行場」から始まった
エア・ベース、そしてエアポートへ
種子が撒かれた頃
日本の翼の復活
早くも新たな翼の登場
海の彼方をめざして
国際線の先駆けと南米移民
戦後国際線第一番機と服役日本人慰問
スチュワーデスを鍛えた教官たち
国際線までの道のりと知られざる島
米国本土への進入を巡るデリケートな状況
ウィングス・オブ・ザ・ニュー・ジャパン
「パイオニア」を運命づけられた者たち
日本を世界に売り出せ
太平洋上で交差した「歴史の転換点」
コックピットからの風景① 着物サービスを支えた男
第2部 五輪の季節
聖火、アジアを翔ぶ
世界が「玄関先」まで迫っていた
膠着する国外聖火リレー・コース案
うそのように順調な国外聖火リレー
聖火に襲いかかる不運の連鎖
聖火を熱望していた人々
国外聖火空輸の紳士録
国産機で聖火を空輸せよ
YS-11に課せられたタイムリミット
当初は国外使用が検討されていたYS-11
YS-11使用にトドメを刺した「プロ集団」
国内輸送でも薄氷を踏む思い
「聖火」号、日本列島を北上
知られざる聖火空輸
札幌・長野と変わる聖火事情
五輪を側面から支えた「ミスター聖火」
空に五輪を描いた男たち
極めて難度の高いチャレンジ
上がったハードルを見事にクリア
コックピットからの風景② オリンピック
チャーター
第3部 空飛ぶセレブ
銀幕に空を映せ
夢のジェット機727
制服で乗務した吉永小百合
法被姿でやって来た男たち
「日本間ラウンジ」で、おもてなし
哀愁のアンカレッジ空港
バッド・ラック続きの夏
コックピットからの風景③ 羽田のパンクと米軍厚木基地
第4部 ターニング・ポイント―1972
「右肩上がり」の終焉
潮目が変わろうとしていた時
世界を手中に収めた日
「絶滅危惧種」となった怪鳥
南の島から届いた「戦後」
「五輪」に縁がある男
もうひとりの「パイオニア」、南に飛ぶ
チャイナ・オデッセイ
ピンポンから電光石火の早業
北京空港大混乱の三日間
コックピットからの風景④ 飛行機で飛んできた鳥
第5部 セレモニーが終わった後で
貴婦人の退場
ジャパン・マネーが暴れ回る
日本国際化を牽引した飛行機
名門の栄光と終焉
戦後日本に「海外」を持ち込んだパンナム
日本の運命を切り拓いたストラトクルーザー
豪華で敷居の高いイメージから身近な存在へ
晴天の霹靂から呆気ない幕切れへ
華やかな門出の陰で
国際線定期便開設までの長い旅路
香港での猛特訓
フレンドリー対応には理由がある
ロサンゼルス線初便が「完成の元」
開拓者の「最終目的地」
消えた第三の翼
国際線定期便就航に間に合った新社名
意外な巨匠の登場
空に「虹」が消える時
コックピットからの風景⑤ パンナムの「ファースト・ムーン・フライト・・クラブ」
エピローグ エアポート・グラフティ
飛行機と人々のその後
付録資料図版
あとがき
参考文献
協力