演奏史譚1954/55
はじめに
第一部 一九五四年
ニューヨークの吉田秀和
トスカニーニの《仮面舞踏会》
カラス、カラヤン、そして
RCAのステレオ録音開始
メキシコに死す~クレメンス・クラウス~
去りゆくマエストロ~トスカニーニ最後の演奏会~
バルトークの墓~ニューヨークのアヅマ・カブキ~
リリー・クラウスと『戦場のメリークリスマス』
バックハウス、東へ
来朝楽人の春、指揮権発動の春
『シベリヤ物語』と《森の歌》
二曲の交響曲~ショスタコーヴィチとムラヴィンスキー~
荘厳な熱狂~パリのフルトヴェングラー~
テルアビブの人々
モンテヴェルディ事始
ターリヒと「プラハの春」
レッグ・ザ・プロデューサー~ウォルター・レッグとレコードの世紀~
オイストラフ、西へ
デッカのステレオ録音開始
ロジンスキーとウエストミンスター・レーベル
クレンペラーの帰還
ブルックナー事始
ザルツブルクの小枝
九十四丁目の孤独~ホロヴィッツ~
死ぬことを拒否したオーケストラ~シンフォニー・オブ・ジ・エア~
ハリウッドより~ハイフェッツとコルンゴルト~
バーンスタインとテレビの時代
アメリカの好青年~クライバーン~
原爆を許すまじ~ケンプとゴジラと第五福竜丸~
フルトヴェングラーの死
砂漠~吉田秀和と別宮貞雄~
第二部 一九五五年
メトの黒人歌手
「神童」~渡辺茂夫とプリさんグルさん~
ここに泉あり~群馬交響楽団の夢~
大阪にオペラを~朝比奈隆と武智鉄二~
嵐の前~ジョルジュ・シフラ~
カラヤン、玉座に
ディーヴァの降臨~ヴィスコンティとカラス~
オイストラフ来日~仕掛人、小谷正一~
ショパン・コンクールの人々
銀二ミラノへ行く~山根銀二とスカラ座のカラス~
一九五五年のバッハ(一)~アンスバッハのリヒター~
一九五五年のバッハ(二)~グールド登場と若者の世紀~
一九五五年のバッハ(三)~プラードの「聖者」カザルス~
バイロイト・オン・ステレオ
二つのベルリン、一つのウィーン
「バイロイトの第九」発売
エピローグ 一九五六/五七年、王は死せり
あとがき
引用文献・主要参考文献
索引