図書クライ ジダイ ノ ヒトビト000062195

暗い時代の人々

サブタイトル1~10
編著者名
森 まゆみ 著
出版者
亜紀書房
出版年月
2017年(平成29年)5月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
294p:挿図,肖像
ISBN
9784750514994
NDC(分類)
281
請求記号
281/Mo45
保管場所
開架一般
内容注記
年表あり 参考文献あり
ウェブマガジン「空地」の連載(2015年8月20日~2016年10月21日)を大幅に加筆・修正し、書き下ろし(第5章)を加えたもの 関連年表:p282-287 主な参考・引用文献:p288-294
和書
目次

まえがき
第一章 斎藤隆夫 リベラルな保守主義者
反骨の風土・出石に生まれる 東京へ、斎藤隆夫の遅い出発 立憲主義への目覚め 政界へ進出、最下位で初当選 大正デモクラシーの時代の政治状況 「ねずみの殿様」の名演説・普通選挙賛成演説 五・一五と二・二六事件、「暗い時代」のはじまり 
粛軍演説・正しきを践んで怖れず、君独り 反軍演説・いたずらに聖戦の美名に隠れて
 
第二章 山川菊栄 戦時中、鶉の卵を売って節は売らず
「青鞜」の人々と菊栄 母性保護論争・弱き立場の女性への共感 社会主義運動と女性運動に奔走 大杉栄と伊藤野枝の死、そして弾圧がやってくる 戦時中、鶉の卵を売って食いつなぐ 民衆の生活史を語り継ぐ また一つつぼみがおちた 戦後の山川菊栄
 
第三章 山本宣治 人生は短く、科学は長い
花を植えて世の中を美しくしたい ニコライ『戦争の生物学』とアインシュタイン 産児制限運動への参加 戦争と婦人運動 人生のための科学 京大、同志社大の職を立て続けに失う 闘う政治家「山宣」の誕生 山宣一人、孤塁を守る 山宣の葬列 家族の語る山宣の肖像 
人生は短く、科学は長い
 
第四章 竹久夢二 アメリカで恐慌を、ベルリンでナチスの台頭を見た
夢二と社会主義者たち 夢二と大逆事件 ボヘミアン夢二 彦乃の死 関東大震災と夢二 夢二、アメリカへ 夢二のアメリカ日記 アメリカで恐慌の余波を感じる ベルリンでナチスの台頭を見る 夢二、逝く
 
第五章 九津見房子 戸惑いながら懸命に生きたミス・ソシアリスト
十六歳のミス・ソシアリスト 社会主義、冬の時代 赤瀾会の創立 産児制限運動と労働運動に奔走する 治安維持法による女性逮捕者第一号 ゾルゲ事件と房子の戦後 付記・牧瀬菊枝について
 
第六章 斎藤雷太郎と立野正一 「土曜日」の人々と京都の喫茶店フランソア
反ファシズムのモダンな喫茶店 フランソアと「土曜日」 「土曜日」の発行人・斎藤雷太郎 読者の書く新聞 「京都スタヂオ通信」から「土曜日」へ 庶民感覚に満ちたおおらかなユーモア 反ファシズム運動で黒字を出す 戦後のフランソア
 
第七章 古在由重 ファシズムの嵐の中を航海した「唯物論研究」
父・古在由直と母・清水紫琴 丸山眞男と古在由重 大正デモクラシーから社会主義へ 「唯物論研究」と反ファシズム人民戦線 二度目の逮捕と獄中メモ 戸坂潤と三木清の死 古在由重の戦後
 
第八章 西村伊作 終生のわがまま者にしてリベルタン
クリスチャンの家に生まれ、幼くして西村の家督を継ぐ 叔父・大石誠之助の非戦論 大石誠之助の死・伊作と大逆事件 西村家の生活 文化学院の設立へ 時局への非同調を貫く 終生のわがまま者・西村伊作
あとがき
関連年表
主な参考・引用文献