図書目録フシギナ キミガヨ資料番号:000062116

ふしぎな君が代

サブタイトル
幻冬舎新書 384
編著者名
辻田 真佐憲 著者
出版者
幻冬舎
出版年月
2015年(平成27年)7月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
268p
ISBN
NDC(分類)
767.51
請求記号
767/Ts48
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに

序章 「君が代」の何が問題なのか
 「君が代」と「日の丸」の違い
 「君が代」問題の争点
 「歌う」ことこそ「君が代」問題の本質
 「歌う」ことで日本は近代化に成功した
 我々は「君が代」のオーナーである

第一章 なぜこの歌詞が選ばれたのか
 世界最古の歌詞
 急場しのぎの「君が代」
 重要視されていなかった国歌
 最古の「君が代」は鎌倉時代に
 古歌「君が代」の意味とは
 軍記物語にほぼそのまま引用
 謡曲から隆達節まで
 江戸時代の「君が代」
 天皇讃歌へと変化
 国歌の意味は変化する
 急場しのぎの功績
 「君が代」の歌詞の表記について

第二章 誰が「君が代」を作曲したのか
 作曲をめぐる謎
 フェントン版「君が代」の時代
 フェントン去って、エッケルト来たる
 海軍省と宮内省が主導した「君が代」
 「君が代」はバージョンアップされた
 「君が代」の原作曲者は奥好義
 奥好義は日本洋楽界のパイオニア
 「君が代」は事前に作曲されていたか
 合作としての「君が代」
 エッケルト編曲の功罪
 「君が代」はドイツ語で世界に紹介された
 海軍省と宮内省の「君が代」にすぎないのか

第三章 いつ「君が代」は国歌となったのか
 海軍省の「君が代」から日本の「君が代」へ
 宮内省の「御国歌」構想
 陸軍省の国歌案「扶桑」
 ラッパ譜の「君が代」
 替え歌だった文部省の「君が代」
 文部省の国歌案
 「明治頌」の完成と挫折
 ふたつの「君が代」の争い
 儀式用唱歌として台頭
 文部省の屈服、「祝日大祭日歌詞竝楽譜」
 「君が代」が国歌となった時
 国歌レースを生き抜いた「君が代」

第四章 「君が代」はいかにして普及したのか
 見逃されがちな普及の問題
 『音楽雑誌』と「君が代」
 「君が代」批判①「皇室の歌にすぎない」
 「君が代」批判②暗すぎる
 かつて「君が代」は四番まであった
 楽譜と歌い方の統一をめざして
 歌い方の統一とレコード技術の貢献
 「君が代」研究の始まり
 オリンピックと「君が代」
 世界の評価と「蝶々夫人」
 ベートーヴェン、モーツァルトの作品に匹敵?
 国定教科書を通じて神聖なシンボルに
 戦争の時代へ

第五章 どのように「君が代」は戦争を生き延びたのか
 激動の中の「君が代」
 第二の国歌、「愛国行進曲」
 戦時下の「愛国歌」「国民歌」
 国歌に次ぐ国民の歌「海ゆかば」
 戦時下に完成した「君が代」の斉唱
 厳格に管理された国民学校の「君が代」
 皇民化政策と「君が代少年」
 八月十五日の「君が代」
 新憲法の歌と揺らぐ「君が代」の権威
 「君が代」解釈のコペルニクス的転回
 日教組の反発と新国歌「緑の山河」
 日本独立と「われら愛す」

第六章 なぜ「君が代」はいまだに論争の的になるのか
 「君が代」に対する消極的な肯定
 「君が代」絶対否定は少数派
 意味はよくわからないが、これでいい
 「君が代」は平和的な歌だ
 文部省の組織的攻勢
 「徹底通知」と日教組の敗北
 私の「君が代」体験
 校長の自殺と「国旗国歌法」の成立
 東京都の通達と「君が代」訴訟
 大阪府市の「国旗国歌条例」
 「消極的な肯定」の問題点
 外国の学校における国歌斉唱の扱い
 ドイツとイタリアの国歌変更の例は参考にならない
 二十一世紀型「君が代」の提言
 「歌う国歌」から「聴く国歌」へ

あとがき
参考文献

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