図書エイガ ガ ワカカッタ トキ000062079

映画が若かったとき

サブタイトル1~10
明治・大正・昭和三代の記憶
編著者名
岩崎 昶 著者
出版者
平凡社
出版年月
1980年(昭和55年)9月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
435p
ISBN
NDC(分類)
778.2
請求記号
778/I96
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
巻頭に写真あり
和書
目次

第一部 明治―その光と陰
未正以前の記憶
マドレーヌとカステラと
虫瞰図とSL
手づくりの夢
塵にまばゆき光あり
カーマンシャラは胡蝶の舞
白い四角い「西洋」への窓
日本と「西洋」
天皇「帝大」に来る
千客万来 東郷平八郎
正月の思い出―信綱と晶子
神社 銅像 映画
乃木の殉死と武士道精神
十年待つ間の平和かな
『ジゴマ』―映画検閲制度のはしり
いんたあるうど 病窓独白
明治精神史とキリスト教
讃美歌 艶歌 労働歌
無縁坂―有縁坂
『雁』と春木町界隈
 
第二部 午砲と「ああ玉杯」
鷗外と青木堂
コーシーとシベリア
府立一中に入る
宮様御入学のこと
ハロー、エンピー!
変る新宿 あの武蔵野の
排気は芳香だった
九段坂今昔
貧しい国の「貧民の学校」
テケツとモギリと下足
学校の堀の内と外
大正の名物教師たち
軍人たちと学生たち
ある青年の哲学的死
もう一人の数学的死
哲学の時代
私は哲学音痴
イタリア語の学生と女子学生第一号
中国留学生に間違えられる
からゆきのふるさと
ヒゲ―墜ちた偶像
ヒトラーはチャップリンを知らなかった
久保栄の思い出―大学・獄中・二階
寮歌―明治の詩風と青春
『アムール川』から『メーデー歌』まで
憐れむべし「寮歌祭」
 
第三部 東京炎上
震災―この未知なるもの
その瞬間まで静かだった
拡がる災厄―東京燃ゆ
三〇分の違いが…
ラリルレロが生死の境
赤門は立っていた
五人の決死隊
上野は難民の山
観音霊験譚
地震と震災
ニュース映画の草分け
被服廠跡悲話
西洋的宿命論
帝国ホテルは残った
落ち行く先は雑司ヶ谷
バラック学士
マルティメーニア
新ハイデルベルク―旧友再会
「東大イタリア会」の創立
ある交友
「イタリア会」の終焉
花ある向陵の三年
哲学と映画
ついに無名の詩人たち
歌わざる友の死
「すべては同じこと」ではなかった
友の憂いにわれは…
八つの豚小屋
板倉準三と八田元夫
奈良公園の猛獣たち
明治百余年
 
第四部 楽園のおかしな人たち
一枚の表札―森岩雄
『キネマ旬報』同人となる
「木曜会」の人びと
声帯模写以前
神戸…わんだふる!
緑波、天才をあらわす
ああ帰らざる楽園
「日活金曜会」発足
パリのサーカスで
嘉次郎の青春
「剣劇レヴュー」全盛
監督は〝年増の巡査〟
藪の中からモダニズム
溝口健二登場
本朝麻雀事始
溝口の女性と鏡花の美学
溝口家のミステリー
枚方の夜の宿
懺悔と贖罪
「夢の工場」はバラック建て
大将軍の連隊長
小さな違いが大きな違い
田坂具隆と内田吐夢
古き都に来てみれば…
はじめてのシナリオ
パイナップルによじ登る
 
第五部 ヴィヴァ! 無声映画!
「二本の映画」との出会い
「表現派映画の将来」(一)
「表現派映画の将来」(二)
表現主義の意味
観客運動のはじまり
幻の名画『巴里の女性』
武蔵野館―新宿文化の水源
『ムサシノ・ウィークリー』編集
西田哲学からポスターへ
風呂とバタパン
ラーメンの危険(?)について
夢声と「東京パン」
似たとは誰に?
俳優失格のこと
若き衣笠貞之助
『狂った一頁』―今と昔
卒業と就職
転換期に遭遇して
島津保次郎の「趣味貯金」
『ファウスト』の運命
『聖山』―アルプスから翔んだバレリーナ
誓いの二重橋?
豊シューの妹
入選「金壱万円也」―群司次郎正
無声映画の絶頂期
エイゼンシュテイン、メキシコへ行く
スターリンの電報
「国際前衛映画会議」の二人の日本人
映画が語りはじめた時に
はじめにことばがあった
みんな逃げたがっていた
「われらのテナー」映画出演
万歳! 無声映画!
 
あとがき