図書クスリ カラ ミタ ニホン000062008

「くすり」から見た日本

サブタイトル1~10
昭和二〇年代の原風景と今日
編著者名
西川 隆 著
出版者
薬事日報社
出版年月
2004年(平成16年)1月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
519p
ISBN
9784840807692
NDC(分類)
499
請求記号
499/N83
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
文献あり 索引あり
和書
目次

はじめに
 
第一章 占領軍(GHQ)と薬事衛生対策
焼け跡に残ったもの
DDTの威力に驚く
発疹チフス、天然痘が大流行
薬害・ワクチン禍続発
ワクチン・DDT国産化への道
性病と麻薬対策
ペニシリン製造に熱意
厳格な麻薬取締りの陰で覚醒剤が流行
旧日本軍の医薬品放出
薬剤師の質の向上に取り組む
今日的視点で考えること
予防接種の安全性を求めて
問われた農薬の安全性と適正使用
 
第二章 混乱の象徴
「メチル酒」と「殺人糖」時代
史上最大級のメチルアルコール禍
甘味料不足で社会不安
医薬品の暗黒時代
不良医薬品の横行に悩む
「二つの本物の医薬品」を求めて
サントニンの実情
サルファ剤の実態
今日的視点で考えること
サッカリンの安全性をめぐる米国民の執念
無農薬野菜重視と回虫
サルファ剤の運命は?
 
第三章 敗戦直後の医薬品産業
焼け跡からの再建・復興
瀕死状態から生産へ
政府の経済政策と医薬品業界
金融緊急措置令を公布
会社経理応急措置法の制定
「原料高・製品安」の悩み?
ペニシリン時代の幕開け
発展を支えたGHQ
フォスター博士の功績
尾高教授のペニシリン・ショック死
今日的視点で考えること
ペニシリン・ショックの意味するもの
 
第四章 医薬品産業の成長を支えたもの
ドッジ・ラインと朝鮮戦争
大手製薬企業の成長
欧米先進国の新薬・新製剤導入
米国の新薬・製薬企業がもたらした功罪
宣伝・販売競争の激化
「七人委員会」の答申
今日的視点で考えること
薬価基準制度の課題
現行薬価基準制度の概要
薬価基準制度の課題
「わが国創製新薬が世界で通用しない」という誤解
日本発開発医薬品の現況
国際化へ向けての課題
 
第五章 不治の病・結核症からの脱出
国家的なストマイ生産政策
パスと統計的品質管理手法
興奮を呼んだイソニアジドの登場
安全性危惧で短命なチビオン
結核新薬の効果発揮される
今日的視点で考えること
先進諸国から取り残された「中蔓延国」
エイズと結核
多剤耐性結核(MDR-TB)の問題
高齢者と結核
厚生省・結核療法研究協議会の功績
 
第六章 ブームと徒花(殺精子剤と覚醒剤)
効果不確実な避妊薬(膣用殺精子剤)
覚醒剤の氾濫と乱用
今日的視点で考えること
ピル(低用量経口避妊薬)の時代
実用化四〇年遅れた日本、欧米で開発進む
ピル普及・定着への道
薬物乱用対策の決め手は?
 
第七章 米国薬剤師協会使節団勧告から医薬分業法成立まで ―日本薬剤師協会・GHQサムス准将はいかに闘ったか―
米国薬剤師協会使節団の来日
臨時診療報酬調査会および臨時医薬制度調査会の設置
国会審議で医系、薬系大論争
悲願の医薬分業関係法案、遂に成立
医薬分業実施延期、再び医師・薬剤師大論争へ
医薬分業法廃棄を狙う医師会
今日的視点で考えること
日本の医薬分業のすすむ道
わが国の医薬分業の特殊性
国民が医薬分業と薬剤師に期待するもの
薬剤師は医薬分業のメリットを示せ
どの道を進むのか?
 
あとがき
薬事衛生対策における主なGHQ覚書(一覧)
文献
索引
事項索引
企業名索引
人名索引