図書No more 731 ニホングン サイキンセン ブタイ000061968

No more 731日本軍細菌戦部隊

サブタイトル1~10
医学者・医師たちの良心をかけた究明
編著者名
15年戦争と日本の医学医療研究会 編
出版者
文理閣
出版年月
2015年(平成27年)8月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
xi,382p
ISBN
9784890000000
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/J92/1
保管場所
閉架一般
内容注記
文献あり
和書
目次

まえがき
 
第I部 プロローグ
731部隊をどう捉えるか(常石敬一)
京大病理学教室史における731部隊の背景(杉山武敏)
はじめに
岡本耕造先生の研究
岡本耕造教授の激しい研究魂
哈爾浜(ハルピン)への衝撃の旅
運命の731部隊行き
京都大学病理学教室
清野謙次教授
清野教授と石井四郎の香川県での脳炎調査
石井四郎の海外視察
軍医学校防疫研究室(防研)の開設
人体実験は東郷部隊で始まった
関東軍防疫部
石井部隊に貢献した軍医たち
大学から石井部隊に送られた技師たち
清野事件による清野謙次の失脚
清野謙次の民族学と優生思想
実戦での細菌兵器の評価
捕虜を使った人体実験
まとめ
 
第II部 731部隊の所業
旧日本軍731部隊における私の体験(篠塚良雄)
旧日本軍第731部隊「凍傷実験室」および、凍傷実験について(刈田啓史郎)
はじめに
目的及び資料
資料内容及び考察
結論
“A”レポート及び”G”レポート(「ダグウエイ文書」)について(莇昭三)
はじめに
ダグウエイ文書について
「A報告」、「G報告」等が作成された経緯
「A報告」(炭疽菌感染)―実験計画、病理変化の記載
「G報告」(鼻疽菌感染)―実験計画と病理変化の記載
「A、G報告」の顕微鏡標本の出自とその執筆者
考察とまとめ
ペスト菌(PX)撒布細菌戦の「戦果」の実相(莇昭三)
はじめに
ペスト流行と高橋論文
改めて高橋論文を検討する必要性について
高橋の各論文の特徴的な記述とその結論(戦果)について
考案
結論
陸軍軍医学校防疫研究報告第2部715号の解題(西山勝夫)
発見の経緯
『防研報告』2(715)の目次
『防研報告』2(715)の内容の概要
引用文献
根井蔵書
考察
「満州第七三一部隊」旧址調査報告(楊彦君)

本部基礎施設調査
細菌・毒ガス実験施設調査
細菌兵器研究・生産施設
実検動物飼育施設
旧跡の全体状況の調査と分析
731部隊を建設した日本の建設業者(広原盛明)
背陰河細菌試験所(東郷部隊)建設の背景
当時の日本建設業の進出状況
731部隊建設に関する諸説
731部隊建設工事をめぐる情報の妥当性
結論
おわりに
731部隊の秘密を追って 奉天捕虜収容所で何があったか~60年後に判ったこと~(西里扶甬子)
「731部隊」との出会い
731部隊と連合軍捕虜
国内の捕虜収容所
奉天と日本の因縁
奉天俘虜収容所の俘虜たち
何故満州に連合軍捕虜収容所を作ったのか?
奉天俘虜収容所に来た731部隊
3つの報告書と臨時防疫隊の本当の目的
人体実験が疑われる体験
731部隊の写真発見
「殉国の軍医大尉」
なぜ桑島軍医大尉は死刑になったのか?
中国浙江省衢州・崇山村・義烏における細菌戦被害の聞き取りの調査報告(西里扶甬子/末永恵子/王 選)
はじめに
2010年12月25日 浙江省衢州 朝京門大酒店にて
2010年12月26日 浙江省衢州 朝京門大酒店にて
2010年12月27日 衢州市柯城区人民医院にて
2010年12月27日 崇山村にて
2010年12月28日 義烏錦江之星旅館にて
100部隊について(刈田啓史郎)
はじめに
100部隊成立の経緯
100部隊の規模と構成
細菌戦に応用するために100部隊で研究、生産されていた細菌の種類、生産量
100部隊内での研究者
100部隊の協力機関(活動を支えていた機関)
100部隊の細菌戦研究
100部隊で行われた細菌戦準備の野外実験と生きた人間を使った生体実験、その目的
敗戦時の100部隊処理はどのように行われたか
おわりに
 
第III部 731部隊員の顛末
細菌戦部隊の史料と一将校の顛末(近藤昭二)
はじめに
アメリカの史料
中国の史料
ロシアの史料
ある細菌戦犯将校の顚末
戦争・罪・贖罪―吉村寿人の場合(淵上輝夫)
731部隊員であった一医師の戦中・戦後の言行より(医師・医学者の戦争責任)(竹内治一・原文夫)
はじめに 大阪府保険医協会の総会決議
731部隊員だった一開業医の軌跡から
医師・医学者の倫理と医師団体の責任
おわりに 「従軍慰安婦」と医師たち
池田苗夫の学位論文について(竹内治一・原文夫)
学位論文の発見とその題名
学位取得にまつわる不可解さ
論文の内容について
まとめ
731部隊員だった池田苗夫元軍医の戦後の軌跡より(原文夫)
はじめに―本稿の趣旨
池田苗夫元軍医が731部隊で関わったこと
広島原爆被害実態調査への参加とその後
学位の取得をめぐって
大阪保険医新聞などの投稿より
おわりに―「戦争医学犯罪」についての認識と対応
731部隊とワクチンメーカー製造元 日赤医薬学研究所の怪(田井中克人)
はじめに
大阪日赤医薬学研究所
日本ブラッドバンクの設立と731部隊
元日本陸軍将軍・遠藤三郎と第731部隊(吉田曠二)
プロローグ 「満州国」とはどのような国家であったのか?
日本陸軍のエリート参謀・遠藤三郎のプロフィール
北満永久地下要塞の構築計画―その目的
石井部隊の細菌実験が一大頓挫―(1933年10~12月)
陸軍大学での遠藤の極秘―対ソ作戦講義(1936年3~6月)
ノモンハン事変―細菌兵器を重視した遠藤三郎
エピローグ 獄中聖書に学び、認罪した戦後の遠藤三郎
 
第IV部 エピローグ
「731部隊」―その「隠蔽」がもたらしているもの(莇昭三)
「731部隊」とアメリカ国民
日本政府と「731部隊問題」
731部隊と「日本医師会」、「日本医学会」
 
あとがき