戦争・７３１と大学・医科大学

まえがき
　
第I部プロローグ
15年戦争下の医学教育(神谷昭典)
アジア太平洋戦争期における医育機関の卒業生の戦没者について(末永恵子)
　
第II部大学・医学部・医科大学(内地)
15年戦争と東北帝国大学(一戸富士雄)
東北帝国大学の航空医学講座と航空医学研究所の設置について―資料とその解説―(一戸富士雄)
15年戦争後期に軍事研究へ動員された東北帝国大学医学部の研究者について(刈田啓史郎)
15年戦争中の政府の｢科学動員｣政策と｢官立金澤医科大学｣(莇昭三)
一医学者の「加茂部隊」(731部隊)見学記─大里俊吾著『内科臨床五十年』より─(莇昭三)
第二次大戦末期に起きた所謂九大生体解剖事件の歴史的教訓について(東野利夫)
第2次世界大戦と東京大学医学部卒業生をめぐって─関連書籍の解説─(加我君孝)
731部隊所属医師の学位授与などの妥当性(西山勝夫)
　
第III部侵略地における医育
外地の医学校─戦時下を中心に─(泉孝英)
旧満洲医科大学の歴史─医学研究・医療活動・教育─(末永恵子)
15年戦争と佳木斯医科大学(児玉健次)
旧「満州国」における医療行政と医師養成制度(高杉巴彦)
　
第IV部侵略地における大学・医科大学の戦後の学位授与
京城帝国大学医学部の博士学位の授与について─物江敏夫朝鮮軍管区防疫部長の場合─(西山勝夫)
戦後における満洲医科大学の学位授与(西山勝夫)
戦後における台北帝国大学の医学博士の学位授与(西山勝夫)
　
第V部エピローグ
ハルピン市社会科学院、731部隊罪証陳列館、細菌戦被害者家族一行と東京大学および京都大学医学部学部長との懇談報告(吉中丈志)
　
あとがき