はじき出された子どもたち
- サブタイトル
- 社会的養護児童と「家庭」概念の歴史社会学
- 編著者名
- 土屋 敦 著
- 出版者
- 勁草書房
- 出版年月
- 2014年(平成26年)1月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- vii,265,43p
- ISBN
- 9784330000000
- NDC(分類)
- 369.4
- 請求記号
- 369.4/Ts32
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 学位請求論文「敗戦後日本の浮浪児、孤児・捨児をめぐる施設保護問題:社会的養護児童に対する逸脱規範と「家庭」概念の系譜」(東京大学,2013年)に加筆修正したもの 参考文献:巻末p5-30 年表(1945-1980):巻末p32-43
- 昭和館デジタルアーカイブ
はしがき
第一章「保護されるべき子ども」をめぐる視座
問題の所在─敗戦後社会における浮浪児、孤児・捨児問題
戦前期の孤児施設と敗戦後の社会的養護問題
概念整理および時期区分─「社会病理」としての児童問題と「家族病理」としての児童問題
孤児・捨児研究の系譜
孤児・捨児問題から現代児童問題へのミッシング・リンク
分析資料と分析図式
第二章浮浪児に対する施設保護の進展と「鑑別機関」の形成
「家庭のない児童」に対する逸脱規範と児童精神医学
浮浪児たちの居場所─戦災孤児、浮浪児たちをめぐる社会調査
浮浪児問題と「ブロークン・ホーム」概念、「精神薄弱児」問題の結びつき
浮浪児保護と施設収容の媒介機関の形成
児童相談所における児童の振り分け過程
児童の鑑別および分類収容のその後の展開
第三章ホスピタリズム問題の興隆と里親委託の促進
ホスピタリズムと家族の歴史政治学
ホスピタリズムをめぐる概念の整理
「小児科学的ホスピタリズム」をめぐる論考─施設児たちの罹病率、死亡率の高さをめぐる調査研究
「児童心理学的ホスピタリズム」論の興隆
施設養護と里親委託の間で─民間風習としての貰い子制度の駆逐と、家庭の代替手段としての里親制度の促進
ホスピタリズム問題のその後の展開
第四章高度経済成長期における社会的養護問題の変容と「新しい児童問題」の興隆
少産少死社会への移行期における「新しい児童問題」の興隆
社会的養護が必要な児童は「減少している」─「開差是正措置」と「施設転換指示」の展開
社会的養護を必要とする児童は「増加している」─全社協養護施設協会を中心とする反対運動と「児童問題」の定義
高度経済成長期における「家庭の危機論」と社会的養護問題の再編─「子どもの人権を守るために」集会
「児童虐待問題」時代への離陸過程とその後の展開
第五章はじき出された子どもたち
劣悪な家庭環境からの「避難場所」としての施設保護問題─児童を家族から切り離し保護することへの「消極論」と「積極論」の拮抗
「家庭のない児童」に対する「医療化」の進展とフロイト主義の呪縛─敗戦後社会における問題規制の固有性
「社会病理」と「家族病理」─「子どもの人権」の擁護と親権の制限
おわりに
注
あとがき
参考資料
参考文献
人名索引
事項索引
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