集合住宅
- サブタイトル
- 二〇世紀のユートピア
- 編著者名
- 松葉 一清 著
- 出版者
- 筑摩書房
- 出版年月
- 2016年(平成28年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 254p
- ISBN
- 9784480000000
- NDC(分類)
- 527
- 請求記号
- 527/Ma73
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 主な参考文献:p253-254
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき 集合住宅にユートピアを求めて
第1章 軍艦島―ユートピア/ディストピア
高層が聳える西海の「モン・サン=ミッシェル」/国際級の高層住宅/「戦友意識」があり、「慈善」はない/都市計画不在の「受け身のユートピア」/技術の自治/下級建築、人民建築、モダニスト/「島」と「船」の暗喩/ディストピアを観光する/時間が止まったままの四十数年
第2章 ノイエ・フランクフルト―銀行都市のもうひとつの顔
オキュパイ・バンクフルト/真実の都市像/「ジグザグハウス」の美男美女/仕掛けられたプロパガンダ/時代精神を映すジードルンク/ニッダ谷の新「田園都市」/フランクフルト・キッチン/家事軽減の動線測定/「規格化」を提唱したドイツ工作連盟/フランクフルト・デザイン
/お披露目された「ノイエ・フランクフルト」
第3章 赤いウィーン―政治とユートピア
近代ウィーン生誕一五〇年/プロレタリアートのリンクシュトラーセ/ああインターナショナル!/赤いウィーンの〈マルエン〉/啓蒙の彫刻、安寧の中庭/「労働者の要塞」の真実/市長の名を冠する/多彩なバリエーションの成果/「スーパーブロック」の効用/なぜ評価に二の足?
/ユートピアの消滅、そして継続
第4章 アムステルダム―表現至上の建築家たちの思い
懐かしさと規律が両立する住宅都市/石像に託されたもの/「摩天楼」に登った/都市街区なのに田園都市感覚/アンネ・フランクの暮らした街/デ・ステイルとアムステルダム派/「われらが家」の奔放な造形/才気あふれる「夜明けの集合住宅」
第5章 「お値打ち住宅協会」のパリ
テロ後遺症、二〇区の集合住宅群/解毒剤「シテ・ナポレオン」/慈善がもたらす都市居住のユートピア/お値打ち住宅協会の御用達、建築家ソヴァージュ/パリの「カール・マルクス・ホフ」/色彩と彫刻の援用/コミュニティの手応え/「お値打ち住宅」推進者の聖地
/一本にならないのがフランスらしさ
第6章 東京―帝都復興、ユートピアとスラム・クリアランス
復興帝都の「ジードルンク症候群」/CIAMの目撃者/見れども見えずなのか?/分離派の変節/速報される「ジードルンク」/「同潤会」でも希有なユートピア/アパートメントと同水準のスラム・クリアランス/消滅する日本の鉄筋コンクリート集合住宅群
エピローグ 語り継がれる集合住宅
百合子の父の慨嘆/田園都市の過去、現在/コルセット城/誇大妄想の「ユートピア」/博物館になった「社会宮殿」/ジードルンクが「世界遺産」に/池が決めた「馬蹄形」/建築家よ、社会的地位と信用を確立せよ!/時代が「ユートピア」の建築家をつくった/ところで蔵田君は?
/「平行配置」の呪縛
主な参考文献
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