図書ジョウホウ ハケン ト テイコク ニホン000061853

情報覇権と帝国日本 3

サブタイトル1~10
東アジア電信網と朝鮮通信支配
編著者名
有山 輝雄 著
出版者
吉川弘文館
出版年月
2016年(平成28年)12月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
xi,458p
ISBN
9784640000000
NDC(分類)
692
請求記号
692/A78/3
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

はじめに
 
第一期 西欧資本への依存による拡大政策
大北電信会社への独占権付与と朝鮮への海底電線
壬午軍乱前後の海底電線気運
大北電信会社との交渉
日本政府の対朝鮮交渉方針
漢城での交渉
朝鮮―清国間電信線架設と日本の独占権断念
甲申政変と長崎―釜山線の無力
打開策の検討と日朝間海底電線設置条約の曖昧さ
朝鮮政府の陸上線敷設と条約
独占権の断念と「続約」の調印
漢城―釜山線問題と東北アジア電信網の水面下せめぎ合い
漢城―釜山線工事遅延
朝鮮の電信線自立論とデニー提案
呼子―対馬間海底電線買収
対ロシア警戒―朝露、清露電信線接続―
 
第二期 拡張と依存の矛盾
日清戦争開戦と朝鮮電信問題
朝鮮への出兵と電信線要求
釜山―漢城軍用電信線架設要求
日朝開戦と電信
「日韓暫定合同条款」と電信線拡大化
朝鮮電信支配永続化政策とその混迷
朝鮮電信線永久保持政策
朝鮮政府の抵抗と日本の計画の自壊
井上の第二次妥協案と四ヵ国干渉
第三次井上馨妥協案
行き詰まりの対朝鮮交渉
日露の利権分有と朝鮮電信
対露電信線交渉と小村・ウェーバー議定書
山県・ロバノフ議定書の成立
義州線、元山線の還付
日朝電信線通連問題
通連の再交渉
自立的拡張への胎動
海底電線敷設船建造
大北電信会社独占権からの脱却の試みと延長
朝鮮政府の電信線復旧・拡充政策
無線電信交換所設置要求
馬山浦―釜山間電信線架設問題
韓露間電信線接続をめぐる日韓露清関係
韓露電信線接続問題と「代償」要求
韓国との交渉と要求の後退
混迷する日韓、韓露交渉
義州通連をめぐる露韓清日四国関係―「代償」要求から「自行」論へ―
 
第三期 依存的拡張から自立的拡張へ
日露戦争による韓国通信機関の占領と併合
韓国占領作戦と通信戦略
海底電線新設計画と海底電線調達
韓国電信線の切断・占領
韓国占領と電信使用権獲得
「帝国の対韓方針」
通信機関併合交渉
対馬―釜山線の買収と東北アジア通信覇権
朝鮮・南満州通信利権拡大戦略
釜山―対馬間海底電線買収交渉に対する逓信省方針
日清電信交渉と日本の強硬態度
逓信省・大北電信会社交渉
難航する交渉
 

あとがき
 
図1 東アジア海底電信地図
図2 竹添進一郎
図3 趙寧夏
図4 長崎―釜山間電信路線図
図5 金玉均
図6 「中朝電線条約」正文
図7 高平小五郎
図8 「海底電線設置条約続約」
図9 朝鮮政府顧問オーウェン・デニー
図10 韓国電信線南路
図11 韓国電信路線図(一八九三年)
図12 陸奥宗光外務大臣
図13 川上操六参謀次長
図14 大鳥圭介公使
図15 日本軍用電信路線図 一八九四年以後
図16 一八九五年朝鮮半島電信地図
図17 井上馨
図18 小村寿太郎
図19 山県有朋
図20 山県・ロバノフ議定書
図21 沖縄丸
図22 台湾電信路線図
図23 一八九九年朝鮮半島電信地図
図24 林権助公使
図25 逓信省計画電信路線図
図26 朝鮮半島電信路線図
図27 韓国皇帝高宗
図28 日露戦争海底電信路線図
 
表1 一八八四年二月一五日から一八八五年九月三〇日までの釜山電信分局発着電信統計表
表2 釜山電信局取扱電報通数