図書キンカン ノ ホン000061823

キンカンの本

サブタイトル1~10
定番家庭薬が90年愛され続ける理由
編著者名
金冠堂 編
出版者
幻冬舎メディアコンサルティング
出版年月
2016年(平成28年)7月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
231p,図版[16]p
ISBN
9784340000000
NDC(分類)
499
請求記号
499/Ki44
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

はじめに
 
序章 知られざるキンカンの歴史にはロングセラーのヒントが隠されている
90年間、国民から愛され続けた家庭薬「キンカン」
キンカンをひたすら守り続けた会社、金冠堂とは
金冠堂は三人の社長で守られてきた
キンカンの歴史を振り返ることはロングセラーの源流を探ること
 
第1章 ロングセラー商品は人助けの一心で生み出される―キンカン「開発秘話」に見る、定番商品の原点
意外と知られていないキンカンの名前の由来とは
一人の男が人生のすべてをかけてロングセラー商品を生み出した
「救われなかった命」への思いが、かつてない商品をつくり出す
たった一人のお得意さまが、数えきれないほどのお客さまを連れてくる
ロングセラー商品の製造を支えた、家族同然の従業員たち
戦争中、多くの人々を救っていたキンカンの別の呼び名とは
キンカンの工場は戦時中、軍需工場に指定されていた
関東と関西で、キンカンの名前の浸透度が違う理由
東京への空襲で攻撃の標的にされていたキンカン工場
 
第2章 時代に応じた利便性を常に追求して顧客を逃さない―竹でつくった刷毛、瓶にスポンジ・・・・・・定番商品を「時代遅れ」にしない工夫
色、形状・・・・・・使い勝手を追求し続けてきた90年間の瓶の変遷
キンカンの瓶は職人泣かせの技術が使われている
キンカンは昔、木の箱に入っていた
創意工夫の結晶、かゆいところに手が届くキャップ
国内外で販売されているキンカンのすべてがメイド・イン・ジャパン
機械でも分からないわずかなキズやゆがみを、熟練工が徹底排除
現在のキンカン工場内では、あの強烈な「キンカン臭」がまったくしない?
家庭薬は、時代に応じた利便性を追求したロングセラー商品の宝庫
あえて時代に合わせないことが、ファンをつなぎとめることもある
 
第3章 徹底して「変わらない」ことの価値は、「進歩」に勝る―90年間、有効成分を一切変更しないからこそファンが増え続ける
有効成分は開発当初の90年前から一切変わっていない
キンカンには果物の金柑は1ミリグラムも入っていない
材料は天然系素材にこだわって、昔ながらの手間暇を惜しまない
キンカンには、国産の「高級生薬」が贅沢に配合されている
塗り薬のキンカンが、風邪薬や解熱剤と同じ第二類医薬品に分類される理由
蚊に刺されたところをかいた後にキンカンを塗ると、なぜしみるのか
「かゆみ」と「痛み」。似て非なる症状を和らげてくれる「モミモミ効果」
有効成分は一切変更なしでも、効能は時代と共に変化してきた
 
第4章 あえて商品の「旬」をつくり、消費者に強烈な印象を残す―「夏」と「虫さされ薬」に限定して毎年の風物詩になる
「虫さされ薬」キンカンは、本来は万能薬としてつくられた
かゆみのある虫さされと痛みのある虫さされの両方に使える理由
開封後、ひと夏で使い切れなかったときのキンカンの鮮度
プロゴルファーはなぜキンカンを手首に塗るのか
効き目を引き出すために覚えておきたい3つのポイント
夏だけ使うのはもったいない!社員が教えるキンカンの使い方
虫さされ、かゆみに使う薬としての知名度はほぼ100%!?
 
第5章 「子どもでも分かる」広告宣伝で、商品の魅力を全世代に浸透させる―つくり手の商品愛が生み出した、伝説的販売活動の数々
昔のキンカンの実演販売はガマの油売りよりも過激だった!?
一気に世に広めるきっかけとなった命がけで挑んだ営業先
つい口ずさみたくなるあの歌は、日本のCMソングの草分け的存在だった
キンカンのCMソングは、歴史的ヒットメーカーたちが手がけていた
お茶の間に一気にその名を広めた、大胆な広告宣伝戦略
キンカンのテレビCMに登場してきた数々の著名人たち
子どもからお年寄りまで全世代が注目!?おもしろCM厳選三選
CMはとにかくスケールを大きくして強烈な印象を残す
キンカンのCMには、全世代の理解を促す定番のシーンがある
カレンダーに載る日も近い!?11月23日は「キンカンの日」
秘密の販促ツールでお得意さまを徹底的に囲い込む
多くの人が訪れる「一等地」に〝話題〟を仕掛ける
無関係の業界・業種と積極的にコラボレーションする
今では貴重品―好評だったキンカンのオマケ
 
第6章 定番商品を支える組織力は、「研修」ではなく「社内行事」で強化する―物資不足、戦争、資金難・・・・・・歴史的危機を乗り越えたチームワーク
現在の本社社屋はキンカンの瓶の形をイメージしている
夏が一番忙しい金冠堂の社員は、冬に何をしているのか
離職率が低い金冠堂では今でも終身雇用が当たり前
社員が本気で遊ぶのが金冠堂の昔からの習わし
毎月1回、社を挙げて社員の誕生日を盛大に祝う
人見知りも解消するほど活発な社内コミュニケーション
金冠堂流、自立した社員へと育てる方法
社員の特性に合わせたショック療法で成長を促す
楽しみながら結束力を高める社員のアフター5の過ごし方
普段会えないお客さまに会いにいく場をつくり出す
取引先とコミュニケーションを取るために本気で遊ぶ
社員の結束力を高める都市伝説級のさまざまな行事
ロングセラーの秘訣は、創業者がこだわったたくさんのゲン担ぎ!?
金冠堂には会社に代々伝わる〝おふくろの味〟がある
 
第7章 「消費者に会いにいく」トップ営業で、企業と商品の信頼感を高める―歴代リーダーへ脈々と受け継がれてきた「キンカン」手売り時代の営業手法
90年間の歴史のなかでたった1度だけ訪れた倒産の危機
金冠堂では、「社長」「会長」は役職名ではなく〝あだ名〟である
金冠堂は究極のホワイト企業という噂がある
社内で一番偉くないのは社長、という逆ピラミッド型の組織
民謡、ハワイアン、クラシック・・・・・・創業者一族は、昔から音楽好き
「死に金」は使わず、「生き金」は惜しまず使うのが経営方針
メディアを通じて、社長からお客さんに積極的に会いにいく
音楽という共通語で世界の人たちにも会いにいく
戦前から戦後にかけてキンカンを全力で守った一人の伝説の社員
常に挑戦を恐れない。うまくいかないときには引き下がる勇気を発揮する
金冠堂を支えていた「おふくろさん」の存在
 
終章 キンカンの90年を知れば、世界中で愛され続ける商品の秘密が分かる
ハワイで売られているキンカンは、虫さされにもかゆみ止めにも使えない!?
会社は誰のものか忘れずにいることが、お客さまからの信頼を得る秘訣
小さな冒険を繰り返して、守りながらも攻める姿勢を忘れない
自然治癒力を損なわない、キンカンのような体にやさしい商品をつくり続ける
地域の元気を守ることが、会社を守ることにつながる
キンカンで培ってきたノウハウを生かして「皮膚」の専門家であり続ける
「儲かりそうな国」よりも「困っている国」に進出する
 
おわりに