図書キエタ ハル000061724

消えた春

サブタイトル1~10
名古屋軍投手・石丸進一 ノンフィクション
編著者名
牛島 秀彦 著
出版者
第三書館
出版年月
1995年(平成7年)8月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
295p
ISBN
4807495119
NDC(分類)
289
請求記号
289/I77
保管場所
閉架一般
内容注記
時事通信社1981年刊の増訂
和書
目次

プロローグ―忘れ得ぬおでこの痛み
 「神風節」を唄う少年 今生の暇乞い

一、佐賀商の“いひゅう者”投手
 少年野球のエース 佐賀商野球部と「いひゅう人間」 『マリ・バシュキルツェフの日記』を読む女学生 職業野球を熱望

二、「大東亜戦争」下の職業野球
 「名古屋軍」入団の藤吉と野球界 大日本帝国野球軍への歩み “敵性”払拭の「日本野球」 「栄光のエース」沢村栄治死す 「敵性外人」須田博 戦場の“知将”三原脩

三、「名古屋軍」エース石丸進一
 血判の入団依頼状 サーカスに行くごたる気持 投手石丸進一の誕生 職業野球初の兄弟選手 楽しみは野球だけ エース石丸進一

四、学徒動員令くだる
 たち上がらされた学徒 小雨降る「学徒壮行会」 甲種合格す 最後の巨人戦を終えて

五、第一四期海軍飛行予備学生
 飛行適性検査に合格 要領のよか奴ァ大嫌いじゃあ この夏までに全員死ね! 迷わず「操縦」を希望 「棒倒しの御大」進一 圭子の来訪 猛訓練の出水航空隊 基地での野球大会 父母との最後の写真 本田、俺はハングリー野球じゃ 圭子よりの手紙

六、神風筑波航空隊
 猛訓練中の惨事 いつわりの大戦果 霞ケ浦からの第一次特攻 必死の特攻を「熱望」

七、東京空襲のなかで
 「帝都」に敵機侵入 圭子負傷す 日比谷公園の赤い月 「帝国海軍の大馬鹿野郎!」 特攻出撃せまる日 生き地獄、東京大空襲 最後の抱擁

八、「特攻」とは何か
 「肉」対「鉄」の戦い 銃後の特攻隊 無惨!かなわぬ再会 「自発的志願命令」の特攻 最後まで「日本野球ハ……」 富高基地の「神雷部隊」

九、最後のキャッチ・ボール
 最前線の鹿屋基地 鹿児島県下の特攻基地群 生き残り隊員の告白 遺書のなかの「忠孝」 延びる進一の出撃 鬼気せまる投球 二九日目の無条件降伏

解説/『消えた春』の今日的意味(高山図南雄〔演出家・日大教授〕)