図書エッキョウシャ ノ セイジシ000061709

越境者の政治史

サブタイトル1~10
アジア太平洋における日本人の移民と植民
編著者名
塩出 浩之 著
出版者
名古屋大学出版会
出版年月
2015年(平成27年)10月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
503,11p
ISBN
9784815808204
NDC(分類)
334
請求記号
334/Sh72
保管場所
閉架一般
内容注記
索引あり
和書
目次

序章 近代アジア太平洋地域における日本人の移民と植民
 一 本書の目的
 二 研究史と本書の課題
 三 分析概念
 四 近代アジア太平洋地域における日本人の移動
 五 本書の構成

第Ⅰ部 主権国家・世界市場と移民・植民

第1章 北海道の属領統治と大和人移民の政治行動―参政権獲得運動と植民者意識
 はじめに
 一 北海道の属領統治と移住植民地化
 二 大和人移民の政治的活性化と植民者意識
 三 政治参加と植民地化のディレンマ
 四 北海道の本国編入
 おわりに

第2章 「内地雑居論争」における移民と植民―開国と民族ナショナリズム
 はじめに
 一 田口卯吉の雑居賛成論
 二 雑居尚早論と「国土」「国民」
 三 内地雑居論争と民族ナショナリズム
 四 中国人をめぐる内地雑居論争
 五 内地雑居論争と移民・植民論
 六 内地解放と外国人法制
 おわりに

第3章 アメリカのハワイ王国併合と日本人移民の政治行動―参政権獲得運動から日本人の「自治」へ
 はじめに
 一 ハワイ革命と日本人参政権獲得問題
 二 中央日本人会の形成と解体
 おわりに

第Ⅱ部 帝国・国際秩序と移民・植民

第4章 矢内原忠雄の「植民」研究―帝国日本の移民と植民
 はじめに
 一 矢内原忠雄の「植民」概念
 二 矢内原忠雄の移民・植民論
 おわりに

第5章 南樺太の属領統治と日本人移民の政治行動―参政権獲得運動から本国編入反対運動へ
 はじめに
 一 移住植民地化と属領統治
 二 属領統治初期の日本人移民
 三 南樺太の参政権獲得運動
 四 南樺太の本国編入問題
 おわりに

補論1 朝鮮・台湾における日本人移民の政治行動
 はじめに
 一 朝鮮・台湾における日本人移民社会の形成
 二 朝鮮・台湾における日本人移民の政治参加
 三 総力戦体制下の朝鮮・台湾における日本人移民
 おわりに

第6章 「在満日本人」か、「日系満洲国民」か―「満洲国」における日本人の政治参加
 はじめに
 一 「満洲国」の建国と在満日本人
 二 治外法権撤廃・附属地行政縣以上と在満日本人
 三 今日若いと「日系満洲国民」
 おわりに

第Ⅲ部 国民国家規範と移民・植民

第7章 帝国日本の植民者か、「東洋人系市民」か―米領ハワイにおける日系住民の政治行動
 はじめに
 一 米領ハワイの属領統治と移民社会
 二 ハワイの「東洋人」と東アジア
 三 第一次世界大戦期・戦間期におけるハワイの日系・アジア系住民
 四 アジア太平洋戦争とハワイの日系・アジア系住民
 おわりに

補論2 南北アメリカの日系住民と第二次世界大戦
 はじめに
 一 南北アメリカ諸国における日系社会の形成
 二 南北アメリカ諸国の日系住民と第二次世界大戦
 おわりに

第8章 引揚げ・戦後開拓・海外移住―戦後の日本・沖縄と移民・植民
 はじめに
 一 引揚げ/送還―日本敗戦と日本・沖縄内部への移動
 二 戦後開拓―日本・沖縄内部における移住植民地化
 三 海外移住―日本・沖縄から外部への移民
 おわりに

終章 移民・植民と「民族」の政治


あとがき
初出一覧
図表一覧
索引