昭和前期女性文学論
- サブタイトル
- 編著者名
- 新・フェミニズム批評の会 編
- 出版者
- 翰林書房
- 出版年月
- 2016年(平成28年)10月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- 511p
- ISBN
- 9784877374013
- NDC(分類)
- 910
- 請求記号
- 910/Sh69
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 年表あり
- 昭和館デジタルアーカイブ
はしがき(編集委員会)
Ⅰ 関東大震災以後のモダニズム
方法としての<放浪記>-林芙美子『放浪記』の時代(岩見照代)
岡本かの子『帰去来』-関東大震災へのまなざし(近藤華子)
宇野千代「老女マノン」までの軌跡-モダンガールとしての女給の肖像(藤木直実)
『途上にて』-ナジモヴァの「サロメ」と「私」(溝部優実子)
ささきふさ「春浅く」と「ある対位」-モダニズムとフェミニズムの視点から(江黒清美)
岡本かの子とスポーツする女性たち(漆田和代)
コラム 戦時下のタカラジェンヌ
Ⅱ プロレタリア文学-労働・闘争・抵抗
中本たか子<前衛>たらんとして-その密かなる抵抗「赤」・「鈴虫の雌」から『新しき情熱』へ(渡邉千恵子)
平林たい子にみる<愛情の問題>-コロンタイの恋愛論とハウスキーパー問題を通して(岡野幸江)
佐多稲子における戦前の女性労働争議の描かれ方-「女工もの五部作」を視座に(矢澤美佐紀)
コラム アナキズムと女性文学-八木秋子の場合(松田秀子)
Ⅲ 帝国の<外地>と<内地>
一九四〇年前後の女性文学-宮本百合子・牛島春子・小山いと子における<抵抗の諸相>(北田幸恵)
牛島春子『祝という男』と氷壺中国語訳『祝廉天』-「満洲文学」の力学と実相(鄭穎)
川上喜久子-植民地の支配秩序を通じて問う言語と女性の主体性獲得の問題(乾智代)
森三千代の「東南アジア」小説-「国違い」「帰去来」の先駆性(小林富久子)
女性作家のアジアへのまなざし-帝国主義日本の植民地・半植民地支配とその表象(長谷川啓)
コラム 「従軍慰安婦」(但馬みほ)
Ⅳ 戦争とジェンダー
戦争と女性文学(渡邉澄子)
コラム 日本文学報国会(武内佳代)
阿部静枝の短歌はどう変わったか-無産女性運動から翼賛へ(内野光子)
野上弥生子「哀しき少年」論-少年が見た戦争(羽矢みずき)
佐多稲子「分身論」-二つの国のはざまで(伊原美好)
宮本百合子『杉垣』にみる反戦表現-国策にあらがう<居座り組>夫婦(岩淵宏子)
コラム 銃後-利用された言葉の力(和佐田道子)
真杉静枝の小説「深い靄」と女系の絆-福島から戦地へ(高良留美子)
岡田禎子<フェミニスト>の翼賛-「正子とその職業」から戦時ルポルタージュ・戯曲へ(中島佐和子)
コラム 大日本婦人会(橋本のぞみ)
Ⅴ 女性文学の成熟と展開
<母性>の歌領域を拓く-初期中河幹子の歌の再発見(阿木津英)
辻村もと子の農民文学-自分を生きる女たち(菊原昌子)
昭和初期の原阿佐緒-自立の歌への挑戦(遠藤郁子)
大谷藤子「須崎屋」論-母子結合の夢の崩壊(小林裕子)
吉屋信子「良人の貞操」論-邦子の築いた<王国>(小林美恵子)
網野菊「妻たち」の位置(沼沢和子)
矢田津世子の文学的中核-「痀女抄録」を中心に(山﨑眞紀子)
研究ノート 昭和前期の女性文芸雑誌(永井里佳)
昭和前期女性文学論年表(設楽舞)
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