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戦争孤児と戦後児童保護の歴史

サブタイトル1~10
台場、八丈島に「島流し」にされた子どもたち
編著者名
藤井 常文 著
出版者
明石書店
出版年月
2016年(平成28年)9月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
227p
ISBN
9784750344058
NDC(分類)
369.43
請求記号
369.43/F57
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

はじめに

第一章 戦争孤児と「浮浪児」
第一節 国と東京都における戦争孤児・「浮浪児」対策
 1 学童疎開と戦争孤児の発生
 2 「孤児」から「国児」へ
 3 「国児」から再び「孤児」へ
 4 東京都による「一斉収容」・「狩込」の開始
 5 応急的な収容保護所の設置
 6 「一斉収容」・「狩込」の改善の実態
第二節 実態調査と地方福祉委員会審議
 1 収容児童に対する実態調査
 2 地方福祉委員会での審議
 3 施設整備に対する内部批判
 4 「緊急根絶」対策の内実
第三節 「戦災孤児」・「浮浪児対策」と帝国議会
 1 衆議院議員・布利秋の訴え
 2 参議院議員による視察報告

第二章 東水園の歴史
第一節 創設された警察署直轄の都立施設
 1 先行研究
 2 進駐軍召集による打合会
 3 水上警察署の二つの『年史』
 4 初代園長・高乗釋得
 5 港区広報
 6 警察署付設の施設開所日
 7 元収容児童の証言
 8 目黒若葉寮への集団移送
 9 処遇体制と処遇の実態
 10 幻の民生局直営構想
 11 報道人や文化人による取材
 12 「恰好の題材」に
第二節 民間団体による管理・運営へ
 1 児童福祉法の公布・施行を目前にして
 2 東京都に対する港区議会の陳情
 3 第一台場への移転と戦災者救援会深川寮への委嘱日をめぐって
 4 途絶えることのない報道人・文化人の訪問
 5 「収容児童」の生活実態
 6 港区役所職員の慰問
 7 童話作家による探訪記事
 8 「脱走」による児童の溺死事件
 9 開園式
 10 学校教育の導入
 11 唐突な施設閉鎖の決断とその理由
 12 「分散収容」をめぐって
 13 閉鎖直前の逸話
第三節 解明すべき課題
 1 民生局と警視庁の果たした役割
 2 進駐軍は何を見ていたのか
 3 港区の関わり
 4 養護施設としての認可問題
 5 児童相談所と児童福祉司はどう動いていたのか
 6 施設処遇の実態
 7 委嘱先の戦災者救援会深川寮の実態
 8 閉鎖=廃止をどう評価すべきか

第三章 武蔵寮の歴史
第一節 武蔵寮の創設に関わった団体の歴史とその関係
 1 資料の在り処を求めて
 2 財団法人徳風会と武蔵野会をめぐる運営主体の関係
第二節 武蔵農園の操業から武蔵寮の創設
 1 八丈島農場計画と当初における実績
 2 保田義男と創業の動機
 3 武蔵農園
 4 武蔵寮の創業と内部事情
 5 東京都民生局と八丈島警察署の支援
 6 東京出張所に対する機構整備の通達
 7 本部の撤退と東京支部の分離独立へ
第三節 崩壊に至る道
 1 地元民を困惑させる問題行動
 2 社説による追及
 3 寮長の交替
 4 放火による施設全焼
 5 全員引揚げによる閉鎖
 6 当時の武蔵寮を知る島民の証言
第四節 評価と課題
 1 教訓化されなかった小笠原島の府立感化院の失敗
 2 解明すべき課題

あとがき