昭和期の内閣と戦争指導体制
凡例
序論 内閣機能強化の必要性
一 先行研究の成果
二 課題と構成
第一部 内閣機能強化の取り組み
第一章 第一次近衛文麿内閣期の内閣制度改革論議
はじめに
一 第一次近衛文麿内閣における内閣機能強化の課題
二 内閣制度改革論議の高まり
三 近衛首相の積極的な関与
四 確実な制度内対応へ
おわりに
第二章 平沼騏一郎内閣以後の内閣機能強化論議
はじめに
一 平沼騏一郎内閣期の内閣機能強化に関する動き
二 阿部信行内閣期の内閣制度改革論議①―少数閣僚制の導入
三 阿部信行内閣期の内閣制度改革論議②―総数閣僚制の破綻後
四 米内光政内閣期の内閣制度改革論議
五 第二・三次近衛文麿内閣期の内閣制度改革論語
おわりに
第三章 アジア・太平洋戦争期の内閣顧問と内閣機能強化構想
はじめに
一 東条英機内閣期の内閣顧問
二 小磯国昭・鈴木貫太郎両内閣期の内閣顧問
三 国家意思決定力の強化に向けて
おわりに
第四章 戦時期における帝国議会議員の活用と政治力強化
はじめに
一 内閣委員及各省委員の設置とその狙い
二 内閣機能強化および政治力強化をめぐる議論
三 内閣及各省参与委員の行政査察への参加
おわりに
第二部 政戦両略の一致に向けた取り組み
第一章 第一次近衛文麿内閣~小磯国昭内閣期における最高意思決定機関の運営
はじめに
一 五相会議の運営
二 「閣議中心主義」から再び特定閣僚会議の開催へ
三 大本営政府連絡会議の活動再開
四 最高戦争指導会議の発足
五 天皇の権威を意識した国家意思決定
おわりに
第二章 鈴木貫太郎内閣期の最高戦争指導会議と国家意思決定
はじめに
一 最高戦争指導会議の運営問題
二 最高戦争指導会議構成員会議の提案と運営
三 御前会議を主体とする国家意思決定の模索
おわりに
第三章 鈴木貫太郎内閣による水面下の意見調整
はじめに
一 最高戦争指導会議の運営目的の変更
二 水面下の意見調整への関心
三 最高戦争指導会議構成員会議がもたらした影響
四 水面下の意見調整の試みと限界
おわりに
結論 国家意思決定における内閣の責任
一 各省のまとめ
二 総括と課題
あとがき
索引