零戦パイロットからの遺言
はじめに
原田要さんが太平洋戦争中に出撃した戦闘地域
第一章 やんちゃだった子ども時代
日露戦争に従軍した人たちの話 祖父に連れていかれた飛行危険物 名門・長野中学校から海軍志望
第二章 大空へのあこがれ
うんざりした体罰 「やっぱりパイロットになりたい」 パイロットをあきらめた瞬間 操縦練習生をトップで卒業
第三章 最初に向かった戦場
爆弾の真下にいる見えない人々 アメリカの民間船舶を爆でき
第四章 開戦のきっかけ~真珠湾攻撃~
零戦に恋をした 飛べ!宇宙まで ひそやかな出航 「なぜ、自分が外されるのですか!」 味方を見殺しにする戦争
第五章 アジア南方での戦い
セイロン島での空中戦 敵のパイロットの表情を見て…… 死を覚悟して思い浮かべた母の顔
第六章 ミッドウェー海戦で見えた敗北
居酒屋の女将さんまで知っている“作戦” 大ウソがまかりとおるのが戦争 修理しながら航行していた空母 爆弾か?魚雷か?命令が二転三転 燃え上がった飛龍 波間から聞こえてくる叫び声 戦争ほどむごたらしいものはない
第七章 「海軍機の墓場」ガダルカナルからの脱出
パイロットたちが軟禁された理由 真っ赤に染まった操縦席 船内にあった煙草と乾パン 飢えて死んでいく兵士たち 「私は捕虜じゃないのか?」 歴史を正しく伝えてほしい
第八章 敗色濃厚な日本で
教え子は「海軍特攻隊第一号」 グライダーで台湾上陸作戦 飛行機で死ぬか、海中で死ぬか 松の木の油を燃料に 北の地で受けた敵機来襲
第九章 終戦から始まった苦悩
殺伐とした部隊に流れた歌声 冷たくなった国民の目 「負けたのは人じゃない、日本という国なんだ」 繰り返し見た悪夢
第十章 終わらない戦争
未来を生きる子どもたちのために 撃墜した“敵”との再会 イギリスではたした、園児たちとの約束 あまりにも小さく、穏やかなミッドウェー
おわりに