図書目録マンシュウ シュウダン ジケツ資料番号:000061631

満州集団自決

サブタイトル
編著者名
新海 均 著
出版者
河出書房新社
出版年月
2016年(平成28年)9月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
255p
ISBN
9784309226835
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Sh64
保管場所
閉架一般
内容注記
文献あり
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに
 
第一章 桜の満開の下の〝拓魂祭〟
聖蹟桜ヶ丘の「拓魂公苑」へ/「拓魂祭」は毎年、四月第二日曜日/「瑞穂村開拓団殉難者之碑」の前で/マイナス四〇度に位置する「王道楽土」のロマンと叫喚
 
第二章 新天地・満州国への開拓民送出
日清、日露戦争で国連を賭して得た大地/満州事変と、〝日本の生命線〟・満州国の建設/「満蒙開拓移民の父」と呼ばれた二人の男/「二十ヵ年百万戸送出計画」/モデルケースとなった大日向村/満蒙開拓青少年義勇軍/土地の強制的収奪と土龍山事件
/日本の総面積の約半分の土地を「買収」/満蒙移民を拒み続けた村長がいた/「満州は私の作品」と岸信介
 
第三章 王道楽土と敗戦
「匪賊」(反満抗日ゲリラ)の跋扈する土地で/瑞穂村の始まり/「片手に銃、片手に鍬」が始まった/待望の瑞穂村の誕生/一四人の犠牲者を出した襲撃事件/拡大する村に、〝ぼろ儲け〟の「日満商店」/一〇周年記念祝賀祭に酔う/子どもたちの牧歌的な時間
/「五族協和」という好都合な言葉/ソ連参戦も敗戦の詔勅も届かない/〝村の平穏〟は敗戦後も続いていた/徹底抗戦か、武装解除か/〝武装なき開拓団〟の惨劇の始まり
 
第四章 ソ連参戦で相次ぐ虐殺と集団自決
終戦前から、関東軍は逃亡を開始した/『溥傑自伝』から伝わる緊迫/居留民ハ出来得ル限リ定着ノ方針ヲ執ル/降伏文書は届いたのか?・・・・・・三江省・小古洞蓼科開拓団/「私たちを殺してください」・・・・・・東安省・麻山事件
/佐渡開拓団跡に避難した三〇〇〇人を襲った惨劇・・・・・・東安省/濁流渦巻く呼蘭河に集団入水・・・・・・濱江省・大兵庫開拓団/残留者一〇六名を置き去りに・・・・・・黒河省・大青森郷開拓団/国策で送られた「被差別部落」・・・・・・吉林省・来民開拓団
/マッチの軸がはねられ潰されるようだった・・・・・・興安総省・葛根廟事件/新京看護婦二二名の集団自決/中国残留婦人・三三年目の帰国
 
第五章 集団自決までの苦悩
各集落から、団本部周辺への集結/六〇〇〇人暴徒と共産党宣撫班/三人の決死行/さらなる要求と、村長代行の死/青酸カリが底をつき・・・・・・/狂気の歯車が回り出した/学校長の「自決を待て!」/香川村開拓団に避難したが・・・・・・
 
第六章 絶望の彷徨と逃避行
一一八人、一〇パーセントの奇跡/もう一度、瑞穂を見たい/現地人からの思わぬ歓待/九死に一生を得て・・・・・・/信濃区の七人のその後/不衛生による死者の続出/避難中に受けたソ連の暴虐/瑞穂の人々の引揚げ途中での死/満蒙開拓から、シベリア抑留へ
 
第七章 第二の瑞穂村と〝大地の子〟
黒姫山麓に第二の「瑞穂村」を結成/第二の瑞穂村の残影/「分村進出」のモデルケース・大日向村の戦後/自決から三六年後の現地へ/母と子の最後の路上での対面/孤児と養父母の複雑な関係/国は国策を認めなかった/王艶(ゆり子)一家の帰国/瑞穂村の上原兄弟を訪ねて
 
あとがきにかえて

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