世界史としての日本史
まえがき
第一章 日本は特別な国という思い込みを捨てろ
日本は周回遅れの国だった
アジアのナンバー2を奪い合う
天皇という称号は鹿鳴館政策だった
「神風」という言葉は江戸時代に生まれた
尊王攘夷の裏の意味
天皇に権力はなかった
明治政府は天皇を利用した
自尊史観と自虐史観は表裏一体
戦前の日本人はアメリカが大好きだった
戦前の知識人は原文で読んでいた
第二章 なぜ戦争の歴史から目を背けるのか
『坂の上の雲』は日本をきれいに書きすぎている
第二次世界大戦はノモンハン事件から始まった
真珠湾攻撃で日独伊の敗北が確定した
日本に融和的だったリットン調査団
日露戦争は出口戦略が見えていた
第三章 日本が負けた真の理由
日本の敗戦と東芝の不正問題の類似
政治と軍事の分断が致命傷になった
教養が欠けていた昭和の指導者
日本人は総力戦を理解していたか
総力戦とは軍事より経済である
なぜ毛沢東は周恩来を守ったのか
第四章 アメリカを通してしか世界を見ない危険性
日本もかつてはISと同じことをやっていた
集団的安保で日本の守りは空っぽになる
中国は世界秩序を変えようとしているのか
国防軍を経済抜きで語るな
吉田茂が語った日米同盟論
第五章 世界のなかの日本を知るためのブックガイド
ヒトラーを理解するまでは死ねない
スターリンとヒトラーの虚々実々
週刊誌の見出しを並べるのが市民の歴史
三国同盟の締結はヒトラーすら騙した
大戦を終息させたチャーチルとルーズヴェルト
最後に残ったのはスターリンだった
ビーヴァーの『第二次世界大戦』と『昭和史』が決定版
戦争指導班の日誌に書かれていたこと
第六章 日本人はいつから教養を失ったのか
戦後日本人はずっと無教養だった
大学に行かない、行っても勉強しない
キャッチアップの時代は教養が邪魔だった
ノモンハン事件と現在の類似
司馬史観を我田引水する人たち
「メシ、風呂、寝る」から「人、本、旅」へ
岩倉使節団をもう一度出すくらいの気持ちで世界に学ぶ
あとがき