人間でなくなる日
- サブタイトル
- 沖縄戦住民証言集
- 編著者名
- 中山 良彦 著
- 出版者
- 集英社
- 出版年月
- 1980年(昭和55年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 253p
- ISBN
- NDC(分類)
- 916
- 請求記号
- 916/N45
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
第1章 集団自決
父が皆をカミソリで切った/校長先生の自決/ネコいらずで自決した一家/大和馬の生き残りたち/慶留間島の集団縊死
第2章 首里放棄
首里を逃げ出すまで/馬車で逃げたが・・・・・・/洗骨してない棺を片づけて/親子三人で死ぬから/ウトミーが打ち食われて/墓に置き去りにされた孫たち/豚も山羊も人もワァワァ
第3章 行くあてもなく
あられもない死に様を見て/母の入歯がパチパチ落ちた/所かまわず死体がゴロゴロ/子供の首は飛ばされて/米兵は指笛もフィフィして/戸棚の日本刀で斬るよ/馬肉は一斤八十銭/泥水の産湯で破傷風/こんなにしても生きられます/夫とはめぐり会えなかった
/米兵の武器を見たら誰でもわかります
第4章 軍夫狩り
じゃお前らは非国民か/逃げ隠れして戦する友軍/兵隊さんも義勇隊も解散/次男坊を義勇隊狩りされて/主人を取られないように/やっかい者扱いされて脱走した/逃亡できなかった夫
第5章 彷徨
天皇陛下におじぎされよう/昼でも赤い弾が見えて/友軍が南へ南へ逃げてきた/子供はつねって泣かしなさい/ワッターオジイ、サットンドー/目も鼻もわからなくなって/ウートートゥ、ウートートゥ/生後間もない赤ん坊を踏んだ/お祭りみたいに避難民が
/子供三人が焼き殺された/姉さん、ごめんね/私を死なすよう頼んで下さい/負け戦だから、あきらめて眠って
第6章 ガマ
お金はあの時まで通用したよ/うめきながらやってくる負傷兵たち/ガソリンで焼き払われたガマ/兵隊はさまざまな死に方をした/前川ガンガラーの鉄砲水/毒ガスで子供たちは殺された
第7章 ウジ
米軍は水汲みを狙い撃ちした/シーバイ飲んで暮らしましたよ/直撃で死ぬのは幸いだ/泉の水を飲んでから死にたい/死体は足をつかんで片づけた/塩と脂でウジ退治/取っても取っても・・・・・・/ウジは堅いんですよ/いちいち手で取って捨てた
第8章 死の淵
ジリジリボーと人間が焼かれた/散乱した手、足、胴、頭を集めて/自分を殺して、と父がいった/人間の生命というものは・・・・・・/主人は私に合掌した/生きれる間は歩くんですよ/手榴弾は今は投げるな/防衛隊を逃げた一家の自決/看守部長の一家自殺
第9章 怖い友軍
おばさんには負けたよ/住民なんか艦砲に当れ/次々と壕を追い出された/君たちのための戦じゃないか/てめえら、沖縄人は皆スパイだ/煮えたぎる鍋から手で貪り喰う
第10章 人間でなくなる日
子供はまた産めるから殺せ/おとなしくなる注射しようね/落ちた首は唇をけいれんさせて/男の子を三角布で締めていた/締めたら、目をキョロキョロした/私の坊やは絞め殺された/あっち行かんか!/わが児を捨てる母親/負傷した子供を生き埋め/母さんも後で死ぬからね
/重傷で気が変になった弟を絞殺/嬰児を生き埋め/わたしたちはその体験をしたんだから
第11章 真栄平の虐殺
弟妹三人と母を虐殺された/父は首を斬られた/前田の母さんの首が飛んできた
第12章 捕虜とられた
この世がどうなるか最後まで生きてみよう/夫を説き伏せて/いつの間にか捕虜/なにもしないよ、大丈夫よ/ンメーがイヒッと笑った/ぞろぞろ手をつないで/殺す真似して驚かす米兵/たくさんの人の中で死ぬ方がいい/お腹はちきらして死なす考えだ/満腹したら卒倒した
第13章 喜屋武岬、そして摩文仁
喜屋武の惨状/もうとうてい生きのびられない/モッコで子供は担いで、荷物は捨てて/最後の斬込み、今日は六月十九日/負傷者はいらない、と本隊にいわれた/貴様たちはそれでも日本軍人か/前門の虎、後門の狼/白布をひるがえして、ぞろぞろと/死に支度する兵たち
第14章 ギーザバンタ
山羊のように焼かれて/その日は六月二十三日でした/風船みたいに膨れあがった屍体/消えていく銃声
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