戦中戦後を生きた九十歳の手記
まえがき
第1章 昭和と共に生まれ昭和を愛し、昭和を憂い。
和子、出生。昭和時代の誕生とともに
幼少雑記・「ててみりん」
第2章 不穏な昭和初期。戦争と共に生きた女子学生。
2・26事件
戦争の足音が聞こえる
千人針
戦争と女学校への影響 教科と教科書、授業への影響、生徒の行動
教科以外の作業 農繁期の託児所(岩滑新田)裁縫(阿久比)
年々悪くなる食べ物。昭和14年~18年の食物事情
泥沼の戦争へ。
時代の動勢に目をつむっていた日本人
服装など
同級生たちの考えていたこと
卒業式のこと
夏期水泳合宿―希望者、昭和14、15年で終わる―
第3章 戦時中の金城女子専門学校
金城の友人たちと戦争
夏休みの平凡な一日
勤労動員
第4章 学徒動員の義務化。戦争は我が身に女子学生も工場へ。
職場の勤労学徒たち―その頃の家族
工場疎開と学童疎開
昭和20年6月9日を中心としての聞き書き
第5章 戦争末期。空襲は激化。燃える市街地。
東南海地震と米軍艦
名古屋城本丸の焼け落ちた日など、空襲いろいろ
昭和20年6月9日自らの記憶と同級生たち
終戦までの2ケ月と終戦の日
第6章 わが家から覗く成岩という町。古き昭和の暮らし。
わが家の付近の環境
成岩弁(三河部のことばに同じものがある)
わが家の水事情
もう一つの水の話
燃料などの思い出 ガス・石炭・薪・木炭・庭木など。
ある女将のこと
成岩の風景、物売りの声
鴉根山と杉浦治助さん
第7章 幼稚園。小学校。昭和初期の風景も。
幼稚園(昭和7年)成岩町立幼稚園入園
幼稚園への往復
幼稚園 いたずら盛り
幼稚園 怖かったこと
幼稚園 母から認められた〝お話〟
成岩町立成岩第一尋常高等小学校
昭和9年 2年生
第8章 先生方のこと。少女期に得た様々な薫陶。
岩田重来先生 3年生女子組
4年生 鈴木一夫先生
6年生 稲垣先生 修学旅行(伊勢神宮)
半田高女の恩師
第9章 こんなこと、あんなこと。私の笑いぼくろ、泣きぼくろ。
皇太子の誕生
半田市誕生―成岩町は半田市の一部に。
兄の虫垂炎の入院とウニ
兎狩り
食べ物
おやつ ふかしいも、柿
煙草 父
神無月に生まれこの世を去った学生
叔父の入院と学校の帰り道
道路脇の防空壕
山歩き
第10章 終戦直後の混乱。狂乱物価。
インフレーション、物価の高騰に困窮する
戦後の大混乱、旧円停止、新円切換え
復学、やっと学校に帰ることができる
食糧不足(コメ不足と母)
戦時中、久野家の図書の回覧と当時の古本屋
卒業後の生活
林芙美子に会えたこと
盗難
沢潟久孝先生〝萬葉の心〟
通貨の価値
甘藷つくり、胡麻など
第11章 教員になる。新米教師迷走記。
教員免許状
乙川中学校教諭に
新米教師迷走記
生徒たち
第12章 わが家族とわが係累のこと。
母方の曽祖母・いわ
曽祖母について母の話してくれたこと
父方の従兄、竹内佐一、佐郎
鯛と油と竹内佐一
さだ伯母と従兄一三の家族
伯母里恵
里恵伯母の面白い話
杉浦明平さんと川口の家
母方の曽祖父〝田島新蔵〟
祖父も新蔵を襲名した
叔父2人 光保―兄 亮―弟
私の家族 母と妹たち
第13章 私の主張。私の憂い。
この道は、あの日来た道
あとがき