図書アマミ フッキシ000061240

奄美復帰史

サブタイトル1~10
編著者名
村山 家國 著
出版者
南海日日新聞社
出版年月
1971年(昭和46年)12月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
679p
ISBN
NDC(分類)
219.7
請求記号
219.7/Mu62
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

巻頭(奄美群島要図・写真)
跋(島尾俊雄)
まえがき

序章 終戦と奄美
Ⅰ 終戦
1.玉音放送と奄美
2.手さぐりで「戦後処理」
3.武装解除と米軍の名瀬進駐
Ⅱ 混沌のなかに
1.本土・奄美間の臨時配船
2.支庁長の出県
3.内政部長の「戦災慰問」
Ⅲ 歴史的な二・二宣言
1.行政分離の前ぶれ「プライス通告」
2.歴史的な二・二宣言
3.不安と緊張の受け入れ体制

第一章 行政分離直後の奄美
Ⅰ 米軍政府の開庁
1.その前夜、食糧危機と天然痘と
2.米軍政府の開庁
3.食糧委に統制権
Ⅱ ”本土官吏”の送還
1.支庁長の更迭
2.教育方針の宣明
3.教育会も改組へ
Ⅲ 通貨「軍票時代」へ
1.米軍票と新円を法貨に
2.奄美の新円生活
3.支庁令で物価統制
Ⅳ 官公庁の整理統合
1.官公庁の整理統合と産業団体の再編成
2.国有林の開放
3.荒れた放出食糧

第二章 「臨時北部南西諸島政庁」発足の前後(一)
Ⅰ 民主化への動き
1.官民の世論調査
2.首長、議員の総改選
3.軍政、陸軍に移る
Ⅱ 餓死防止運動と闇船の横行
1.貧困者救済から餓死法師運動へ
2.公選首長の初会議
3.闇船取締り強化と売淫婦の即時解放
Ⅲ 「臨時北部南西諸島政庁」発足
1.書き替えられた大島支庁の看板
2.強化された警察行政
3.財源難、宝クジから増税へ
Ⅳ 貿易促進とインフレ抑制
1.軍、民政首脳の沖縄詣り
2.流通貨幣の統一と黒糖の統制
3.封鎖預金の払出制限
Ⅴ ”あかつち文化”生まれる
1.”新聞使節”の渡航
2.新教育の理想と現実の谷間に
3.”あかつち文化”生まれる

第三章 「臨時政庁」の前後(二)
Ⅰ 引揚者の輸送再開
1.伊敷収容所の食糧危機
2.本土奄美人の愛郷活動
3.引揚者の輸送再開
Ⅱ 財産接収と軍裁強化の周辺
1.引揚者の動向と各種結社
2.財産の調査と接収
3.軍事裁判の強化とその周辺
Ⅲ 行政、司法機構の改革
1.膨張した臨時政庁機構
2.司法部の独立と二審制の創設
3.法制改訂委員会の発足
Ⅳ 民論の台頭と言論統制
1.講和ムードの中に
2.押し潰された復帰願望「自由指令」取消さる
3.軍民首脳の更迭と改訂された軍政命令

第四章 「臨時政庁」の前後(三)
Ⅰ 難航する経済
1.傾きだした「低物価」
2.財政補助打切りと復帰博
3.”是正価格”も行詰まる
Ⅱ 新選挙法の公布と「庶政刷新」
1.首長、議員再び統一選挙
2.法貨の統一と琉球郵便の登場
3.「自由経済」への動きの中に
Ⅲ 食えなくなった軍政
1.配給食糧値上げ一挙に三倍
2.「官民合同」の反対運動
3.遅配、風水害のなかの「行政整理」
3.グリーン回答と総辞職さわぎ
Ⅳ ”本土への道”ひらく
1.貿易再開へ動く
2.警官隊、商店街を襲う
3.本土旅行許可とその前後

第五章 「群島政府」の発足とその前後(一)
Ⅰ 食糧政策転換の前後
1.「民政議会」の開設
2.再燃した食糧騒動
3.食糧配給の民営移管
Ⅱ 予告された「琉球の独立」
1.「対日貿易」動きだす
2.予告された「琉球の独立」
3.打ち寄せる朝鮮動乱の余波
Ⅲ 「奄美群島政府」の発足
1.公選法の公布と政党
2.知事、議員の公選
3.奄美群島政府の発足
4.琉球軍政機構の転換
Ⅳ 復帰の呼び声本土に
1.近づく講和の足音
2.復帰の呼び声本土に
3.「復協」結成の前夜

第六章 「群島政府」の前後(二)
Ⅰ 復帰運動始まる
1.「復協」結成の前夜(2)
2.「復協」誕生す
3.署名運動の展開と電報作戦
4.各種団体の動き
5.奄美群島議会の復帰決議
6.全住民九九%の悲願署名
7.「署名録陳情」と全国統一組織の発足
Ⅱ 講和条約調印の前後
1.講和条約草案伝わる
2.総決起大会とデモ禁止令
3.悲願遂に断食へ
4.文書配布事件と金十丸事件
5.密航陳情団、七島灘を越える
6.本土の百万人署名運動
7.合同陳情団「講和国会」へ集中
8.調印前夜の奄美
Ⅲ 講和条約調印と奄美
1.講和条約調印さる
2.転機に立った復帰運動
3.信託統治棚上げ説「金井書簡」の周辺
4.立ち消えた政府代表の来島
5.硬直化した群島経済 奄教組の「五日制闘争」とその周辺
6.本土の動き、批准国会の前後
7.十島村「下七島」の復帰
8.その直後の奄美

第七章 琉球統一の嵐の中に
Ⅰ 琉球政府の発足
1.琉球政府の前夜
2.立法院議員の総選挙と「琉球基本法」の公布
3.群島政府の解庁宣言
4.琉球政府の発足
5.公務員に”差別待遇”
Ⅱ 講和条約発効
1.講和発効と奄美
2.祖国独立記念・復帰促進郡民大会
3.「日の丸掲揚」で騒然
4.復帰論議、立法院に登場
5.本土同胞と「痛恨の日」
6.「条約第三条撤廃」で郡民大会
Ⅲ 「奄美地方庁」の前夜
1.”自由渡航”のなかの悲劇
2.連絡事務所開設の前後
3.領土決議案と奄美連合
4.紬の販路開拓とその前後

第八章 第二次署名運動の前後
Ⅰ 奄美地方庁の設置
1.奄美地方庁の設置
2.泉市長の登場
3.立法院の「祖国復帰請願」
Ⅱ 情勢好転のなかに
1.岡崎・マーフィ会談
2.沖・与両島分離説伝わる
3.運動体制・分離抗議で燃える
Ⅲ 国民運動へ
1.重成知事の来島
2.全県体制と第二次署名成る
3.郡民代表、本土に渡る
Ⅳ 知られていなかった奄美
1.”示威行脚”で血を吐く
2.知られていなかった奄美、マ駐日米大使と吉田首相の場合
3.衆議院の「奄美決議案」
4.復帰、転換へ動く

第九章 ダレス声明の前後
Ⅰ 「日の丸正月」のかげ
1.復帰の政党色排除騒動…青年団も再編へ
2.”学生使節”の母県訪問
3.「復帰達成週間」設ける
Ⅱ ル夫人来日の前後
1.母県の視察団とその背景
2.ル夫人の来日で波状陳情
3.婦人代表ら国会陳情
Ⅲ ダレス声明出る
1.声明の前夜、神奈川の全国大会
2.ダレス声明出る
3.気をもんだ「返還の範囲」
Ⅳ 復帰準備へ動く
1.受入れへ 母県の動き
2.官民合同の「対策委」生まれる
3.東京に「復帰促進会総本部」

第十章 復帰悲願、ついに成る
Ⅰ 相つぐ調査団
1.相つぐ調査団
2.一足先に無線電話
3.きまらぬ「復帰期日」
4.政府の受入れ対策と巷の動き
Ⅱ 奄美復帰確定す
1.日米交渉、通貨問題で難航
2.奄美返還協定調印さる
3.通貨、日本円にかえる
Ⅲ 大島支庁の復活とその直後
1.歴史的な朝明け
2.返還式と開庁式
3.復帰祝典から復興へ

後章 新生
Ⅰ 復帰の初春
1.希望と戸惑いと
2.滑りだした復興事業
3.新しい民論組織へ
Ⅱ 「奄美特別区」の発足
1.衆院選、乱立で再選挙
2.復興特別措置法生まれる
3.重成知事、奄美五島を歩く
Ⅲ 行悩む”本土並み復興”
1.引継がれたガリオア債務
2.復興から振興へ
3.難航する”亜熱帯開発”

あとがき
人名索引
写真索引
史料索引