東京田園モダン
- サブタイトル
- 大正・昭和の郊外を歩く
- 編著者名
- 三浦 展 著
- 出版者
- 洋泉社
- 出版年月
- 2016年(平成28年)9月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 251,4p
- ISBN
- 9784800310255
- NDC(分類)
- 361.785
- 請求記号
- 361.78/Mi67
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
序章 ユートピア時代の東京「社会散歩」
郷土博物館から東京を見る/かつては郊外農村部だった下町を中心に/工場の郊外化、娯楽と社会事業の展開/ユートピアとしての郊外
第1章 北区 イギリス田園都市の発想は飛鳥山からだった!?
幕末の外国人を魅了した江戸の行楽地/渋沢栄一と飛鳥山/倫理と経済、都市と農村/王子はグルメと観光の地だった/緑を愛でながらの料理と美しい女性たち/今も残っていた料亭の名残
コラム 三業地の芸妓、カフェーの女給
第2章 葛飾区 町工場と『綴方教室』
葛飾は下町か?/東京低地という視点/探検して記録する、街歩きアーカイブス/ホルモン屋の考古学
コラム 郷愁の立石呑んべ横丁
第3章 足立区 戦後アメリカの明るさを伝えるおもちゃとお菓子
千住火力発電所から始まった/西新井大師が観光地に/国産ビタミンC発祥の地/海を超えて有名になった、シンバルを叩くサル/なつかしのお菓子たち/アメリカの郊外住宅を思わせる!? 庭つきの棟割り長屋
コラム 発電所第一号はどこにあったか?
第4章 大田区 リゾートとしての開発と理想の工場建設
市街地化の土台をつくった耕地整理事業/高級住宅地・山王の発展/田園調布以前の田園都市/大人の安息郷、お子さまの楽園・多摩川園/テニス、スキー、自動車というハイソなライフスタイル/文士に愛された温泉街・森ヶ崎
コラム 銭湯の街・大田と荒川
第5章 荒川区 温泉と遊園地と光の球場
労働者の住宅供給と社会事業/遊楽街と温泉旅館/尾久三業地と阿部定事件/王子電車に荒川遊園/下町に輝く「光の球場」
コラム 阿部定と円タクと戦争の足音
第6章 板橋区 お殿様のテーマパーク・加賀藩下屋敷
鷹狩りや舟遊びもできた広大な別荘地/下屋敷はテーマパークだった/お茶畑と陸軍火薬製造所/帝都北部の大文化住宅地/戦前の東京の貧困と衛生/郊外レジャーの時代
コラム 郊外電車と遊園地
第7章 杉並区 田園に響いた銃声と軍靴の音
高円寺に尉官、阿佐ケ谷に佐官、荻窪には将官/二・二六事件の舞台と荻外荘/養老事業の模範・浴風会/郷土博物館の土地とラストエンペラーの関係/ロック喫茶と政治
コラム 東京のあちこちに野球場ができた
第8章 練馬区 豊かな自然に抱かれた芸術家の卵たち
石神井池のほとりの作家や芸術家/オリンピック選手用一〇〇メートルプールがあった/移り住んだ作家たちが次々と受賞/「平和で文化的な町」石神井談話会/若き芸術家たちの練馬アトリエ村
コラム 芸能人と作家の居住地
コラム 石神井油屋・本橋家の興亡
第9章 豊島区、浦和、大宮ほか 芸術家村と郊外のコロニー
豊島区に映画撮影所があった/『赤い鳥』『新しき村』の拠点も/目白文化村のおとぎの家、落合文士村の赤い屋根/豊島区・長崎アトリエ村/浦和にも芸術家村ができた/立原道造の幻想のコロニー/新しき村としての大宮盆栽村/渋谷区のアーティストたち
/レッチワースと代官山、松戸をつなぐ線
コラム セツルメントの時代
第10章 国立大学町 近江と多摩を結ぶドイツの田園都市
旧高田邸プロジェクトと堤康次郎の国立開発/子どもの健康のための住宅/ドイツの住宅運動の影響
コラム 郷土博物館をつなぐ古道
あとがき 人間史としての都市史
初出一覧
東京田園モダン年表
本書に関連する郷土博物館一覧
索引
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