兄は沖縄で死んだ
まえがき
I 沖縄で戦死した兄
コウちゃんと呼ばれていた
輝一とその父母
子どものころの輝一
きょうだいがみた輝一
一九四二年一月十日、入営
三月三十日、面会日
四月上旬満州へ
沖縄へ
沖縄戦
降伏を許さず
戦陣訓
II 故郷があるということ―兄の足取り
寒い朝
兄を知る人による証言
満州での軍隊生活
馬と輜重兵
満州の日々を知る人たち
故郷という重荷
III 初めての沖縄行き
慰霊とは何か
寝台車で考えたこと
新幹線と国鉄労働者
暗い海で
IV オキナワの痛点―一九九三年二月
ここがオキナワ
沖縄戦の現場へ
金城茂さんの原体験
馬部隊本部跡
米屋隊宿舎跡
南北之塔
萬華之塔
馬魂碑
茂さんの人生
平和祈念公園で立ちどまる
慰霊とは何だろう
平和祈念資料館と住民虐殺
再訪、米屋隊跡
知花昌一さんとチビチリガマ
集団自殺はなぜ起きたのか
V 戦後七十年、沖縄を思う
五度目の沖縄
知花昌一・金城実のお二人
黙っておれない人々
古謝美佐子さん
日本国憲法九条
再び萬華之塔
再び南北之塔
北霊碑にはなじめない
佐喜眞美術館
沖縄戦の図
美術館が〝内臓〟する物語
百メートルの彫刻群の列
彫刻家・金城実の仕事
今帰仁村
〝新基地建設〟反対の現場
青服・白服
ネコ年生まれ
個人が作った文化館
ナキジンの桜まつり
高江でわかったこと
沖縄の児童文学の仲間と
帰宅―北海道で
VI 小説家・目取眞俊の仕事
『水滴』(一九九七年文藝春秋社刊)
短編集『平和通と名付けられた街を歩いて』(二〇〇三年影書房刊)
『魂込め(まぶいぐみ)』(一九九九年朝日新聞社刊)
『風音』(二〇〇四年リトルモア刊)
『虹の鳥』(二〇〇六年影書房刊)
『沖縄「戦後」ゼロ年』(二〇〇五年NHK出版刊・生活人新書)
『沖縄/草の声・根の意志』(二〇〇一年世織書房刊)
VII 事実が迫ってくる―二〇一五年四月
南風原
軍司令部終焉の地
沖縄戦終結日はいつ?
韓国人慰霊塔
県立平和祈念資料館
魂魄の塔の存在
叙勲とは何だろう
隣り同士、北霊碑と魂魄の塔
再度、叙勲・位階とは
みたび南北之塔
沖縄国際平和研究所
辺野古の現場へ
読谷村
伊江島・ヌチドゥタカラの家
泡瀬干潟
二人のヒロアキさんの写真展
対馬丸記念館
不屈館
那覇空港で遭遇した「現実」
VIII 沖縄慰霊の日―二〇一五年六月二十三日
慰霊とは何だろう
混雑する魂魄の塔
弔いのシステム
あとがき
天皇制のこと
国家とは