図書アノ ナツ ヘイシ ダッタ ワタシ000061150

あの夏、兵士だった私

サブタイトル1~10
96歳、戦争体験者からの警鐘
編著者名
金子 兜太 著
出版者
清流出版
出版年月
2016年(平成28年)8月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
203p
ISBN
9784860294519
NDC(分類)
911.362
請求記号
911/Ka53
保管場所
開架一般
内容注記
和書
目次

プロローグ とても、きな臭い世の中になってきた
若者を二度と戦場に送るな!
戦場で人間は人間でなくなる
目に見えぬ形で統制が進む?
人を憎むな、戦争をもっと憎め!
 
第一章 あまりにも似ている「戦前」といま
任地の希望は「南方の第一線」
愛国心と平和の願いとの狭間で
〝大義〟は人間を陶酔させる
「権力に寄り添う構図」を繰り返すな!
時流に便乗して鬱憤を晴らそうとする輩
差別心を持たないのが「知性」というもの
 
第二章 「死の最前線」で命を拾う―トラック島にて
すぐそばに戦争があった
見捨てられる運命だった島
人間が次々と飢え死にしていく
拾い食いをして死んでいく
賭博、男色、殺人、なんでもありの無頼者集団を率いて
日常化する〝殺戮死〟
人の死に鈍感な将校たち
軍隊は差別意識のかたまり
「非業の死」に涙する
「虚無の島」を無言の葬列が行く
陸海軍混ざり合って戦場で句会
戦場のカレーパーティー
生きてこの〝無念〟を伝えていく責任
 
第三章 捕虜生活で一転、地獄から天国へ
もうこの戦争はいかん・・・・・・
出直しを決心、大事な日記を焼く
捕虜収容所は天国の生活
独身者だけが島に残る
「このセイコー、欲しかったらやるよ」
墓碑銘に黙祷し、今後の生き方を決める
故郷・秩父への帰還
 
第四章 日銀は仮の宿、〝食い物〟にして生きてやる
さて、これからどうしようか?
実の母親を思って経済学部に
レッドパージで福島支店に左遷
よし、俳句の世界で生きてやる!
前衛俳句に取り組む
いまも毎日、立禅で死者を悼む
長崎の爆心地を歩く
福島、そして原発再稼働に思う
 
第五章 明日のためにいまやっておくべきこと
「俺は最後の自由人」
「自由人」に冷水を浴びせられた出来事
国家権力が獰猛な牙をむき出した
なぜ新興俳句運動が目の敵にされたのか?
利己主義では平和を守っていけない
「事語」でとらえ直せば社会が見えてくる
社会全体が窮屈になっている?
知的野性を発揮して「存在者」で生きよう
「土の上」から離れたせいで、ひずみが生まれた
一茶の「生き物感覚」を大事にしよう
「定住漂泊」という生き方
人は誰も「原郷」を持つ
放浪者の代表はあの「寅さん」?
論理はうさんくさい。エロスにこそ真実が宿る
若い世代の「これからを想像する力」に期待したい
戦場を知らないから無責任に「改憲」を叫ぶ
語られざる「改憲」が怖い!
報道の自由度は先進国でも下のほう
 
【太平洋戦争前から終結までの年表】1・2・3・4