昭和十三年生まれ
昭和十三年生まれついて(清水哲男)
幼年時代
昭和13年(0歳) 昭和19年(6歳)(佐伯文隆)
年表
少なかった十三年生まれ
十三階段への道
母の日記から
父の数がへった
生まれたときが悪かった
タタリじゃァー
天変地異の年
めでたくない正月
「自粛」と「禁止」の間
ある誕生
「ぜいたく」って何?
先行世代とのちがい
スシより「おマメ」
最高の珍味、乾燥バナナ
雑炊食堂の行列
初仕事、米つき
ライスカレー?
空襲の後遺症
初体験
空襲警報のサイレン
恐怖の条件反射
防火用水
防空壕
慰問袋
空気のような兵隊さん
軍国少年の予備軍
兵隊さんよ、ありがとう
戦死の感じ方
小学時代
昭和20年(7歳) 昭和25年(12歳)(竹内泰之/森泉玲子)
年表
國民學校一年生
一学期間だけの戦時教育
ギョウメイギョジ
最後の修身
墨ぬり教科書
混乱期の小学校
社会科と家庭科
男女共学
學から学へ
二部授業と青空教室
特配
シラミと回虫
ひと足はやすぎた損
視聴覚教育
器楽教育
『くにのあゆみ』
勉強だけじゃなかった
日蝕の日
土の校庭
運動会と学芸会
さまざまなスターたち
名誉の便所掃除
遊び場の生態系
どこでも遊び場があった
オミソもまぜた
広場の午後
子供社会のモラル
遊びのヴァリエーション
オニゴッコ
かくれんぼ
ジャンケン
肉弾と駆逐水雷
胴うま
ホンコのメンコ
肥後守時代
ナイフは必需品だった
パチンコと鉄砲モリ
川泳ぎの三原則
ターザンごっこ
オモチャ好きの因縁
手づくりの野球道具
三角ベース
宝庫だった駄菓子屋
銅(アカ)を売る
お医者さんごっこ
おく手だった性知識
味覚性未熟児
食いものの恨み
栄養失調で死にました
うまかった「すいとん」
緑色の大きなカン詰
農林一号、金時、太白
パン焼き器
三つ合わせてブッピースー
スケトウダラの謎
進駐軍のコンビーフ
卵かけゴハン
家庭菜園
カルメ焼きを作れますか
ズルチンのなめ方
ガムは茶わんに入れてとっておいた柿と青梅
幻の果物
固いアイスキャンデー
駄菓子屋の買い食い
すき間だらけの弁当箱
緑の丘の赤い屋根
連続ドラマと二十の扉
ニチヨーゴラクバーン
フジヤマのトビウオ
三等国日本とブロンディ
最後の活字世代
本もおさがりだった
付録と懸賞
プッチャーと進吾少年
活字とマンガの間
女の子たちの小学校
はげしかった転校と転任
班編成をされた教室
あこがれの男の先生
桃色教師とアカ教師
レッドパージ
お古とファッション
スカートとモンペ
戦時下の七つのお祝い
ふとん布の子供服
人気スタイル
駄菓子屋の指輪
憧れのフリル服
特配のズック靴
お風呂屋さん
女のなかに男がひとり
イチレツ談判破裂して
女の子の宝もの
タイルのコレクション
花の庭
ゴム飛びルック
ドッジボール
貸自転車
花と詩のアルバム
音羽ゆりかご会
東京ブキウギ
サーカスへ売るよ
宝塚と若草物語
花物語
白鳥は悲しからずや
あんみつ姫とクルミちゃん
中原淳一の少女
『ひまわり』愛読者大会
川端康成のS小説
少年時代
昭和26年(13歳) 昭和31年(18歳)(惣川修)
年表
ゆとりが見えはじめた
年賀状
お屠蘇とお雑煮
朝鮮戦争
百人一首
最後の配給米
納豆うり
米屋の盛衰
はるかなる学園
校舎のこと
兵舎のおさがり校舎
先生の区分
一枚の通知箋
成績と友情
アチーブメントテスト
最後の高校生徒自治
ある盗難事件
沈黙の連帯
ラジオとテレビの話
いきをひそめて聴いた
五球スーパー
オールウェーブマジックアイ付
S盤アワーと軽音楽
テレビ・ジプシー時代
テレビで見るラジオ寄席
力道山
三種の神器
知りはじめし頃
性教育
酒とコーヒーとたばこと女
初めての酔いつぶれ
喫茶点
たばこ錢
恋の悩み
わたしたちのエデンの東
クラシック開眼
映画をみはじめる
好みと世代
映画と音楽は切り離せない
第三の男
二人でお茶を
オー・マイダーリン
ムーンライトセレナーデ
凸凹、珍道中、底抜け
わが聖者たち
おぼえてますか
日本映画黄金時代
若者よ
一匹の幽霊が
バンドンとベオグラード
ワンマン宰相
ニコニコ路線
雪の白樺並木
うた、おどり+話し合い
青年時代
昭和32年(19歳) 昭和37年(24歳)(諏訪大二)
年表
生態学的レポートの試み
若いと思っているでしょ
私たちの青年期
巣離れの時期
昭和三十二年学生生活経費明細
南新宿翠荘
〇〇方から〇〇荘へ
敷金の壁
ある経費明細書
質屋
衣食足りて・・・・・・
賄付から自炊へ
メシこそわが命
炊事当番
学生服と替ズボン
丸井がきてるよ
下駄
映画、喫茶店、そしてトリス
三本立て五十五円
映画の話なら
酒茶逆転の世代
ナントカ喫茶全盛時代
「名曲」と青春の“蜜の味”
トリス
精神の深耕栽培
あおぎ見る太陽族の旗
さんざめく教場
放蕩大学教授の演習
“世間”への挑発
聖女サセコ
実習は落第
ドライな時代
栄光を知らず
赤線最後の年
売防法施行前夜
ワリカンの“自由恋愛”
少し時間が足りなかった
“放蕩体験者”の“安保”
ノンポリでありたまえ
岸内閣打倒!
ダービー勝利!
6・15コブ七つ
神話の崩壊
その後・・・・・・
何ものにもなりたくない
その後
昭和38年(25歳) 昭和53年(40歳)(池雅夫)
引く手あまたの就職
同窓会が気になる歳
男は若く、女は老ける
就職転向十六年で課長職
年収500万円にいかない
理科系は強い
はえぬき組と外様組
東大出の達見
新婚旅行中も商売のクルマ屋さん
デモシカ教師
なぜそんなにマジメに働くのか
使いすてのできない性分
昭和四十三年の分岐点
猛烈社員の懐疑
二十代につくか、四十代につくか
「これでいいのだ」と思うことのギモン
暴力への生理的嫌悪
肉体コンプレックス
繁栄への拒否
キタナイ服装に共感
情報理論の洗脳
コンピューターのべんきょう
ミドル・マネージメントの試練
「情報社会」にのりおくれるな
オレは気に入らん
若い教師とのギャップ
無試験の学校へ
のこるは教育だけか
十三年生まれ人名簿
私の服装変遷史(佐野洋子)
編集後記