図書ソウゼツ コウチ ダイクウシュウ000061095

壮絶 高知大空襲

サブタイトル1~10
その手記と追憶
編著者名
高知師範学校七・四会 編
出版者
高知師範学校七・四会
出版年月
1996年(平成8年)8月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
239p
ISBN
NDC(分類)
916
請求記号
916/Ko15
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

目次

壮絶 高知大空襲-その手記と追憶-

解題

第一部 嗚呼白菱=手記(昭二十年 予科一年 現中三生)

序 何故私は君達にこれを書かせたか 元主任 土居勘三郎

一 空爆

一人の力は空しく 明坂光温

東の空が真赤に 池川和男

運動場は火の海だ 岩井清

学校へ行かねば 岡林茂夫

敵機が墜落 金井和雄

B二九が黒い影を残して 坂井信也

箱のペンキが湧く程熱く 武井富治

次から次へと焼夷弾が 浜崎淳一

二 負傷

「痛い痛い」と泣きながら 梅原薫明

なに言いよら! 慌てな! 柏原義夫

焼けやせんか! 北畠潤一

重曹を溶かして湿布 渋谷清雄

負傷者を探しに 萩野和生

焼夷弾が背中に 矢野和郎

近所の人に介抱されて 山崎淳矩

三 犠牲

兄ちゃん、可哀想に 上田栄次郎

傷口をくくり、担架に乗せて 安養寺大輔

あくまで看護しなければ 井上香織

一人は失神、一人は手を 楠瀬健雄

二人が倒れた 三宮康男

右腕は物凄く大きく 島村義一

友の看護に 清水嘉陽

街の人々も協力して 宅間博雄

壕口で二人が 中内英郎

二人が折り重なって 森本威彦

四 闘火

寮舎は炎炎と燃えあがって 小笠原甲雄

水を被っては消し 小島英一

全校舎は火焔に 片岡徳雄

必ず消し止める 北村長良

水で濡らして火の中へ 志和友睦

よう生きていたものだ 西村重房

白煙の中に第二寮舎が 野村幸一

どの屋根も火に 橋本昌幸

火が癪にさわる 藤本邦夫

太陽が真赤に 森田昌治

水も出ない 山中二三夫


五 退避

火の粉を避けて 小笠原寛

忌わしき一夜 大寺康博

この壕は危ない 佐竹正幹

防空壕から農場・北庭へ 鈴木和陽

煙に包まれ小高坂山へ 田島淳助

東へ行ったり西へ行ったり 林田信喜

第二部 双影追慕(昭二十一年 予科二年 現高一生)

序 両君を生かさねばならぬ 元主任 鈴木康一

感ずるままに 元主任 土居勘三郎

山河あり 元主任 隅川清

一 追悼・上村幸雄君

焼跡にも再び夏が 伊藤正雄

春は再び来たれども 大原省二郎

今君は何処に 野島忠直

山桃の赤き色みて 片岡徳雄

君の面影が幻の如く 北村宗裕

惜しまれて散る山櫻 武井富治

その夜は一晩中燃えた 島崎健造

みな異様な叫び声を 松岡達

故郷の山川 松高茂樹

二 追悼・村田肇君

魂は我々の胸に潜んで 安養寺大輔

友の手を固く握りて 島村義一

「牛シャン」のこと 馬部敏夫

明朗闊達だった友 野村幸一

白菱魂は焼跡に根を張って 浜崎淳一

虚空蔵山麓の八星霜 広瀬典民

ありし日の面影 筒井徳忠

あの日の思い出 中内英郎

三 上村・村田両君を偲ぶ

両君の墓前に捧ぐ 小笠原寛

雲の彼方に君ありて 岡林茂夫

二君の志を継ぐ 金井和雄

あの頃が我々の春だった 坂井信也

聞け再建の雄叫びを 千頭康宏

ありし日の友を偲びて 野坂幸夫 

熱い涙はとめどもなく 前田英次郎

君の霊に誓わん 村越末男

草葉の陰に眠られよ 安岡壽夫

惜しみて余りあり 山崎清朗

第三部 蒼い心象(昭二十二年 予科三年 現高二生)

序 心痛む日 元主任 土居勘三郎

一 追憶

「菱友」を君に捧ぐ 野坂幸夫

二年前を偲んで 梅原薫明

死行し君を想えば 村越末男

自分達のなすべきこと 筒井徳忠

亡き君に捧ぐ 矢野和郎

青葉の蔭で安らかに 明坂光温

菱友わが友よ 上田栄次郎

静かに眠れ 松高茂樹

願わくば冥せよ 山田芳宏

そのとき入った壕は 吉田庄一

夢であるならば 窪内満

別離の哀傷 武政秀行

そば花一輪 溝渕幸生

二 随想

人心混沌として 柏原義夫

白菱ルネサンスの一柱に 鈴木和陽

今日よりは明日と 小笠原甲雄

進むべき道 平田一宏

雨に濡れて 岩崎幸雄

進取の気性をもって 今津新一

微雨 大原省二郎

雨に清められ 田邊省三

初夏と盛夏 竹下虎彦

夏の朝 明神章夫

日記抄 矢野川瀧男

人生に対する懐疑 西村明

付 高知師範学校歌・寮歌・応援歌・魂歌

昭和二十年度 高知師範予科入学者名簿

あとがき