特攻隼戦闘隊

序章　逝くもの、遺されしもの
奇蹟の再会
沈黙をやぶって
　
第一章　悠久の大空への旅立ち
波瀾の幕あけ
戦闘機乗りへの第一歩
明野上空の大混乱
射弾命中の特効薬
　
第二章　陸軍航空の若鷲つどう
きびしい訓練の中で
人命救助異聞
軍国の母の願い
九七戦墜落のナゾ
操縦の魔力に負けて
中隊長からの叱責
方向舵が吹っ飛んだ!
九死に一生の体験
機上で書いた遺書
碧空に散った同期生
　
第三章　青春を翼に託して
蘭守曹長の哀話
井上少尉の闘魂
コロンブスの卵
新鋭機「飛燕」への期待
虎穴に入らずんば
決断のときはせまりて
空中分解の恐怖
大激論のすえに
湧いてきた自信
地獄のシルエット
　
第四章　わが運命の分岐点
ジプシーの旅
焦躁の日日をかさねて
戦隊長不在の戦場で
「隼」が欲しい!
零戦パイロットの死
　
第五章　慟哭の関頭に立つ
海上ルートを死守せよ
死線を越えた勇士
怒りを押さえて
愛機隼対P38十二機
グラマン二機を屠る
帰ってきた英霊
特攻作戦への疑問
五分おくれの大惨劇
生還を期してこそ
ツキ男有川中尉の悪運
特攻出撃の渦中で
死神に見はなされた男
特攻「菊水隊」の惨劇
軍司令官への直訴
　
第六章　隼は行く、雲の果て
あいつぐ不祥事
困惑と懊悩と
「疾風」を盗みとれ
沖縄特攻はじまる
血塗られし海に
護国の鬼とならん
宿敵ござんなれ
わが生命燃えつきるとも
散りゆきし若桜たち
悲壮、義烈空挺隊
紅顔可憐の花なれど
わが戦隊最後の特攻機
新たなる任務
特攻作戦は終わった