聞き書き・姫路の戦後史
よみがえった姫路の街―戦後五十年目の検証(橘川真一)
1 焼け跡から文化復興
「カッスル」と「姫路文庫」(岩井福夫)
焦土で演劇に賭ける(坂東大蔵)
ロウソクで初の踊りの会(尾上菊司)
あふれ返った音楽会(真下恭)
生き残った松竹座(栗岡かづえ)
地方新聞、続々と誕生(大塚正基)
証言・戦後史
阿部知二の戦後
焼けたいちょうの木
2 瓦礫の中の商人魂
「ヤマトヤシキ」草創の頃(石井重次郎)
終戦直後に家業再開(高谷日出男)
一台のミシンから始まった(二木かつみ)
超満員だった木炭バス(三枝二郎)
駅弁「まねき」の戦後(竹田二朗)
銘菓「玉椿」の再興(山野昭一)
キャンデーに行列(田中肇)
「老舗」ゼロからの出発(小林一夫)
証言・戦後史
姫路市街の再建
飾磨の「折箱会社」
残った銀行地下道
3 大流行した伝染病
疫病にスクラム組み(藤森春樹)
腸チフスが大流行(江尻通麿)
原爆の広島にも救援隊(和辻鉄典)
証言・戦後史
長女ひとみのこと
薬のない時代
4 窮乏生活に耐えて
団子汁からの出発(位田八重子)
売り食いでしのいだ青春(佐藤由香里)
老舗のお嬢さんの戦後(高島豊子・増田知子)
髮結いさんからパーマへ(鎌谷しずの・有末カズエ)
米軍の似顔を描いて(内海敏夫)
あの頃のGIたち(遠山シスコ)
通訳だった父母(山本美和子)
証言・戦後史
初のピストル強盗
木炭の思い出
給水塔は見ていた
5 焦土に響いた槌の音
兵隊さんも怖かった(有方公農)
知られざる姫路空襲(横山忠雄)
焼けた立ち木でバラック(高橋弘郎)
戦災直後の駅前事情(下里真一)
廃墟で生きた日々(福島善治)
証言・戦後史
炎の中を逃げて
焦土を耕して
B29と紫電改
6 子供たちも負けなかった
お寺を借りて始めた授業(小寺沢福代)
間借りで授業を再開(長谷川隆吉)
悲惨な時代の婦人会(黒田久子)
五十メートル道路の誕生秘話(遠藤博・黒田利之助)
証言・戦後史
一年半で辞書一冊
戦後日記と作文から
7 敗戦に揺れ動いて
軍服の見た戦中・戦後(太田龍二)
陸軍幼年学校生徒の終戦(池内清)
退役将校の親父(馬場良男)
引き揚げ船で聞いた「リンゴの歌」(平井徹哉)
証言・戦後史
白鷺町のこと
練兵場に住んで
旧師団長官舎の今
戦後素描
街頭写真
バスの後押し
電車通学
蔵の生活
消えた飾磨市
米軍のトイレ
ジャパニーズ・クッキー
ララ物資
借金の人質
コトバで見る戦後の世相
姫路市関係年表
感動呼んだ聞き書き―「姫路戦後地図をつくる会」の歩み(こちまさこ)