昭和軍閥の時代 新版
新版に寄せて
はしがき
誰が満州事変を起こしたのか
I 田中内閣―昭和軍閥の原型
〝俺が大将〟の組閣
田中内閣の内政
続・内政―鈴木内相弾劾から不戦条約問題へ
外交―山東出兵から張作霖爆殺へ
張作霖爆殺事件
II 〝軍縮・緊縮〟―浜口内閣
金解禁へ踏み切る
ロンドン軍縮会議への参加
桜会の誕生
経済恐慌下の労働者・農民
いわゆる〝産業資本家〟の没落
浜口首相暗殺事件とその背後にあるファシスト党
第五九〝乱闘〟議会
三月事件
指導者 大川周明と北一輝
若槻ふたたび登場
III 満州事変を〝聖戦〟という
柳条溝の陰謀
十月事件
満州事変と労働者
満州事変と独占ブルジョアジー
事変と政局―協力内閣運動
IV 犬養内閣と〝偽国〟満州国
金輸出再禁止
満州建国論議
血盟団事件と総選挙
社会ファシスト党としての社会民主党
神武会と大日本生産党
五・一五事件―犬養内閣の崩壊
日中戦争への途
V 齋藤〝非常時〟―〝挙国一致〟内閣のもとで
新官僚と斎藤内閣を支える諸政党
第六三「匡救」議会と農本主義者
国を焦土と化すとも―国際連盟脱退
神兵隊事件と「五・一五」事件の公判闘争
非常時小康
財閥の転向
安売り輸出
司法ファショ―帝人事件
風にそよぐ葦―ファシズム下の国民精神
VI 岡田〝新官僚〟内閣の合法ファシズム
ノー・モーションの岡田啓介
第六六議会をめぐる情勢
機関説をめぐる政府と軍部・政友会
合法ファシズムと内閣審議会および日本ファシズムにおける機構の問題
新興コンツェルン―旧財閥の前哨
社会ファシストの戦線拡大
産業組合の政治的進出
「二・二六」―日華事変前夜の戦時体制
叛徒を撃て―二・二六事件
VII 盧溝橋の銃声―日華事変
広田内閣の成立
粛軍
はらきり問答
日独防共協定
林銑十郎内閣の成立
むすび
歴代内閣一覧
参考文献
索引