昭和の歌藝人三波春夫
プロローグ 東京五輪音頭
全身全霊で歌う
自分のおなかの「開会式」となりまして・・・・・・
いっぱいの力で「ヨイッショコーリャ」
世界の国からこんにちは
第一章 浪曲家への道、戦火の語り
戦争と母の死と
みんなが笑顔になる。歌っていいなぁ
米屋の奉公で人情を知る
寿々木米若さんに入門願い
浪曲家・南條文若、二〇分の初舞台
すべてのお客の心を摑むには
禅僧黙雷和尚の哲学的教訓
浪曲上等兵
ママ、ママ。お母さん、お母さん
戦場で生み出される異常なもの
シベリアでの浪曲語り
浪曲のための炊事番
浪曲と歌謡曲と演劇と
シベリアは人生の道場
第二章 歌手への新たなる挑戦
帰国第一声はシベリア思想
藝道夫婦旅の始まり
「藝が命!」のゆっこさん
旅回り二人のバトル
歌謡曲へ新たなたたかい
「三波春夫」に人生を映して
男性初の和服歌手、誕生
お客様は神様です
独り歩きを始めた言葉
怖いお客様、嫌なお客様
舞台の上から「無礼者!」
生活も歌も、崩さないこと
第三章 歌う、書く、生きる
演歌は民衆の主張とともに
人間のドラマを演ずる歌
民謡は歌う、演歌は人生を語る
実践・三波流歌謡曲の歌い方
「長編歌謡浪曲」に浪曲は生きる
入魂のレコーディング
書くこと、歌うこと
もっと工夫を、おもしろいものを
すらすらと歌詞が出てくる歌
三波流忠臣蔵を世に出す理由(わけ)
第四章 その軌跡は昭和の歴史
歓楽街よりゴルフ&ビリヤード
つぶ餡の冷やし汁粉でご満悦
三波春夫、厨房に入る
どんな気持ちかわかるから手書きで
電話と説明は長い、長い
妻は「三波春夫」の名コーチ
啖呵が花火のごとくドーン!
何事も人のせいにしない
三波春夫には本物を着せる
「演劇に風邪は犯罪です」
第五章 歴史を語り、歌う
歌手初の連続歌舞伎座公演
平和への心からの叫び
「沈黙は金、雄弁はダイヤモンド」
日本人には偉い人が大勢いる
『熱血! 日本偉人伝』
ルーツを作品に
声はその人の魂の音色
男の顔は心の高さ
終戦五〇年のシベリア再訪
エピローグ 終りなき歌藝の道
マネージャーをしている「娘」
「一所懸命、三波春夫を作ったね」
次なる挑戦を抱いた最期