子どもと貧困の戦後史
- サブタイトル
- 青弓社ライブラリー;87
- 編著者名
- 相澤 真一 [著]/土屋 敦 [著]/小山 裕 [著]/開田 奈穂美 [著]/元森 絵里子 [著]
- 出版者
- 青弓社
- 出版年月
- 2016年(平成28年)4月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 168p
- ISBN
- 9784787234032
- NDC(分類)
- 368.2
- 請求記号
- 368.2/A26
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
序章 子どもと貧困の戦後史(相澤真一)
いま、注目すべき子どもと貧困の関係史―本書の課題
戦後社会のなかの貧困と子ども/現在の「子どもの貧困」
本書で使うデータと方法―いま復元される一九五〇年代・六〇年代の貧困をめぐる社会調査資料から
本書の構成―一九五〇年代と六〇年代の貧困の見え方の違いから
第1章 社会調査データからみる子どもと貧困の戦後史(相澤真一)
戦後、破壊された国民生活と貧困に転落した人々
戦後の多産少死社会での子どもと貧困―静岡調査の分析から
一九五〇年代の貧困からどのようにして脱出できたか―静岡調査の質的分析にみる「中学卒業」の意味
教育は貧困を克服する選択肢だったのか?―公開社会調査データの分析からみる一九五〇年代の貧困
第2章 焦土のなかの戦災孤児、浮浪児問題―「親を亡くした子ども」をめぐる「社会表象」の変遷をめぐって(土屋敦)
戦災孤児、浮浪児をめぐる「飢餓貧困」
「親のない子ども」「親を亡くした子ども」をめぐる新聞記事件数の推移
「慈しむべき哀れな孤児像」
「不良化し犯罪化する危険な浮浪児像」
「平和への祈願としての原爆孤児像」の形成
戦災孤児たちの「親探し運動」と「親子再会の物語」
第3章 家庭のなかの子どもからみた学校と戦争―一九五二―五八年(小山裕)
なぜ子どもの貧困はみえにくいのか
世帯のなかの子どもに迫るためのデータ
長期欠席児童・生徒と貧困
生徒と労働者の狭間で
生活保護受給世帯の子どもたち
家庭のなかの子ども―変わったものと変わらないもの
第4章 貧困からの脱却と子どもの高校進学(開田奈穂美)
高度経済成長期の子どもたちの姿
「神奈川県における民生基礎調査」について
子どもの高校進学を促進するもの、阻害するもの
収入の変化と子どもの有無
貧困からの脱却に子どもが果たす役割
第5章 大人と子どもが語る「貧困」と「子ども」―どのようにして経済問題が忘れられていったか(元森絵里子)
「子どもの貧困」をめぐる実態と言説
現実とその反対項、「子ども」という表象
社会が語る「貧困」と「子ども」―「現実」語りと「理想」語りのすれ違い
子どもが語る「貧困」と「子ども」―「荒波」から「青春」へ
貧困という現実の潜在化、子どもという理想の前景化
おわりに(相澤真一)
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