青春の墓標
扉の言葉(岩永達之助)
『青春の墓標』墓誌銘(中島節也)
第一章 投網にかけた最後の戦力 学徒出陣
輸送船でのM候補生(由良竹三)
"メンコ"の詩(田中泉三)
船舶兵空へ(日花孝一)
喇叺は響く"新兵さんはかわいそうダネ・・・・・・"(坂上裕一)
私の初年兵時代(星野大)
重機も馬も重かった(森開紀良)
ほとけの七教(中島節也)
軍教その後(勝目法政)
悪運強き新兵無頼(勝谷善次)
内地勤務ひとりある記(山本昇)
オリオン星座と山鳩と(原保)
朝鮮学徒特別志願兵から特操へ(朴炳植)
軍靴・爆音・波濤の音―ある青春の亀裂―(飯塚康雄)
思い出の断片(増田禎章)
特操のある記録(毛利隆英)
幻想 場周飛行(伊藤保)
東条首相との対話(中村正)
恩賜を拝受(後藤亨)
降りれば生、落ちれば死(富岡悠)
初年兵時代の思い出(塩崎潮兒)
第二章 運命の糸の操るままに 南方要員の軌跡
南方要員の一航跡(鳥海正雄)
進路意の如くならず(星野武)
江尻丸ボカチンす(中川原毅)
白と黒(渡辺槇夫)
思わざる軌跡(中村万太郎)
大郁丸サロンデッキの輸送副官(南里善治)
船外便所(福地太郎)
流転の中の放心(梅崎威彦)
台湾沖海没記(長尾要)
軽井沢第二区隊と海邦丸(西願寺守)
宗像丸被爆と台湾での終戦(桑原茂文)
輸送船さらわく丸(大内田忠)
「南方夢雑記」三年間の永い夢(沖久国雄)
大杉隊始末記(大杉到)
私の戦中七百日抄(武田浩)
征旅の果ての三種の神器―図囊・飯盒・水筒―(稲野忠治)
ユニークな特操集団よ(奥村芳太郎)
ジャワ放浪記(井上正)
第三章 速成教育に明け暮れる 特攻戦の準備
不時着第一号(秋田光夫)
と号要員自爆復航(間瀬仙之助)
単独から特攻へ(丹羽仁)
ある四期生の終戦(竹中徹哉)
仙台に生きる特攻隊員と女性(阪根定雄)
八雲特攻部隊始末記(丸徳禎)
東奔西走(山本昇)
熊谷の特攻隊(藤田保臣)
沖縄特攻・死線を超えて(柳沢善治)
死と直面した青春(橋本清治)
朝鮮での七ヶ月(田中車一郎)
一特攻隊員の死生観(上西正夫)
短かくて長かった青春(赤星秀行)
朝鮮の天地に(金谷武雄)
風化する意識のなかで(田中正明)
台中防空戦隊(向後政義)
大斗山血戦の始末(田中泉三)
重謹慎五日の顚末記(杉山直伸)
ポートセッテンハムの気狂病院(天井達郎)
第四章 学鷲、残置謀者となる 特務機関の孤独
辻参謀を救ったもの―寺に入った特操、潜行三千里の首途―(秦慧孝)
バンボートン邦人抑留所(岩崎恒)
私の特操放浪記(富岡悠)
思い出の断片(宇野浚平)
ジャワ"イ号勤務隊中部班"(速水高春)
ジャワ参謀部別班―イ号勤務隊西部班―(鈴木源治)
「トバン」華僑青年道場の思い出(西村知巳)
スマトラの屯田兵(本田忠尚)
スマトラ・トバ湖の俄医者(千村楽)
「シャンタル」と「ジョナサン」(中西淳)
空と海と山と―或る三期生の足跡―(秋広賢次)
八月十五日の青春群像(三上重次郎)
われ羽ばたくことも無く(加藤十三男)
ある南方要員の遍歴(南正彦)
茨木機関中部リオ地区班聞き書(寺岡誠一)
第五章 祖国への愛と慕情 報復の酷使に耐えて
マライの牢番由来記(安達友一)
特操コースA・B&C(鈴木修吾)
八月十五日 終戦のその日は(島正治)
シンガポールでの終戦前後(福井酉之助)
ナコンナヨーク作業隊(下茂秀夫)
内地での終戦前後(勝谷善次)
切れた鐙(一戸亮)
"スマトラ島"近衛歩兵第五聯隊(西上望)
スマトラで迎えた敗戦(永栄敬之)
スマトラ島近歩五聯隊(神田格)
わが人生に残る終戦前後(湯川佑)
初志貫徹(白川正雄)
離島哀歓―レムパン島日記―(鈴木利一)
レムパン島断想(山本浄治郎)
デッドアイランド恋飯島の苦闘(伊藤保)
南方での行程(坂上裕一)
水原の月(小林稜太郎)
朝鮮南部の思い出(鈴木秀雄)
危急を奇蹟に救われる(赤池光雄)
朝鮮北部から還る(横井英太郎)
泪に烟るサンジャック(稲石平三)
思い出すままに(笠間甫久)
リエイゾン・オフィス(天井達郎)
不満の出発、得難い経験(半田匡一)
四国の友に―ベトナムの空に思いを馳せて―(小室彬)
落日のサイゴンにて―ある青春の亀裂―(飯塚康雄)
敗戦の思い出(高柳實)
あの日、あの時 熊飛―宗像丸―台湾(垂水圭樹)
建築勤務第四十三中隊(新山延雄)
バロスタンビル劇場に雪が舞う(伊藤剛)
輪タク「特操号」奮闘録(岩永達之助)
はぐれ鳥放浪記(村田久彌)
不死鳥たちの旅立ち―ある青春の亀裂―(飯塚康雄)
復員船"輝山丸"―残党録―(森野保)
残党録余滴(倉元和男)
第六章 青春の碑を求めて 日本の戦歴、昔と今
若き生命を大空に―平和を誓う―(木村茂)
歓喜の再会(村田信忠)
幻の飛行基地はやはりあった(島正治)
スマランの今昔(西村知巳)
伴侶と共に再びジャワへ(松野輝高)
バロスタンビル慰霊祭に感涙咽ぶ(伊藤剛)
バイユ村訪問印象記(星野大)
我目覧ジャワある記(中島節也)
四十年目の報恩(秦慧孝)
足跡は消えていなかった(岩崎恒)
まだ足の裏にレンパン島のぬくもりが(島正治)
戦跡慰霊旅行団・歌日記(高山伊豆彦)
西貢にて(宇野浚平)
戦友は兄弟(富岡悠)
特攻基地に芽生えた愛(粟谷泰二)
縁しの「キ一〇二」(松原清暉)
青春のアルバム(増田正一郎)
断層(山中直次郎)
軍隊は運隊なり(田中泉三)
今なお特攻隊は生きていた(白川正雄)
南方第八陸軍病院桜井栄子さんを偲んで(佐藤稔)
一縷の灯―未還の戦友の消息を求めて―(湯川佑)
帰って来たスケッチブック(飯塚康雄)
ユカタンの君が代(大山忠作)
或る特操の世代を振り返る(山本浄治郎)
メッセージ
軽井沢追憶と雑感(西田百千太郎)
想い出の記(広瀬秀吉)
駈足と軍歌演習(桜井富司)
区助の正体(小倉忠)
ジャワ、スラカルタ三教の思い出(駒形常治)
特操三、四期生諸君の想い出(大野木宏)
二練飛戦跡旅行日記(山岡敏成)
わんぱくな坊やたちと私(南雲まさお)
クワンタン回想(中村博武)
終戦秘話「辻参謀と七人の僧」(橋本哲男)
年譜筆者紹介後記