14歳からの戦争学
はじめに
開講にあたって 戦争を学ぼう
戦争を教えられない親たち
戦争を考えない子供たち
世界の学校では「戦争学」を教えている
「恋愛と戦争は何をしても正当である」
人類は戦争を止められない
平和を望むなら戦争を理解しよう
第一講 戦争が起きる国際社会の構造
国家は地政学的に対立する
海洋国家・・・・・・海が民主政治の起源である
大陸国家・・・・・・大地と人手を囲い込む
大陸国家と海洋国家の地政学的対立
国家は国体の相違で対立する
国家は「栄枯盛衰の理」に逆らって対立する
「屈辱の平和は甘美ならず―」
第二講 戦争のタイプを分類してみよう
国際関係のインフラは「戦略関係」である
「強欲は戦争の卵」である
現状打破には既成事実を積み重ねる
一番多い戦争のタイプ:限定戦争
勝利のない制限戦争
残虐な国内戦争
通常戦型の全面戦争
総力戦型の全面戦争
第三講 アメリカの対日戦争は何であったか
アメリカ海軍の西太平洋進出
アメリカの夢「中国市場」
波濤の向こう側の仮想敵国:日本
アメリカの選択「日米共同」か、「日本制圧」か
第一次世界大戦が残したもの
中国の内戦に介入する日・米・ソ
アメリカの代理戦争:日中戦争が始まる
「狂った目算」第二次世界大戦
総力戦に踏み切ったカサブランカ会談
第四講 全面戦争の敗北とは
アメリカの対日占領政策
敗戦が日本人に与えた課題
第五講 核時代における戦争論
冷戦とは何であったか?
冷戦時代の核戦略の変遷
欧州分割から世界分割へ:一九四五~四九年
地政学的封じ込めの時代:一九五〇~八五年
軍事的封じ込めの時代:一九八六~八九年
第六講 冷戦後の戦争
崩れ行くヤルタ体制
核拡散防止戦略
古くて新しい戦争
これからの戦争
最終講 若人への提言
[提言I] シビリアン・コントロールの本質を知る
[提言II] アメリカの戦争観を知ろう
[提言III] 究極の国益を骨身に染み込ませよう
[提言IV] 武士道を学ぶ
あとがき
主な関係人物の生没年