満洲とは何だったのか
- サブタイトル
- 編著者名
- 中見 立夫 ほか著/藤原書店編集部 編
- 出版者
- 藤原書店
- 出版年月
- 2004年(平成16年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 516p
- ISBN
- 9784894344006
- NDC(分類)
- 222
- 請求記号
- 222/N35
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 年表あり
- 昭和館デジタルアーカイブ
はしがき
1 満洲とは何か
歴史のなかの"満洲"像(中見立夫)
"満洲"という地をめぐる歴史(小峰和夫)
満洲における諸民族の支配 【「八旗」体制から「区域自治」へ】(ユ・ヒョヂョン)
樹状組織と網状組織の運動特性の違いについて 【満洲と山東省の比較を中心に】(安冨歩)
2 満洲で日本は何をやったのか
「満洲国」 【ある歴史の終わり、そして新たな始まり】(山本有造)
満洲国政府の建築(西澤泰彦)
日本の満洲経営と新聞(李相哲)
写真に見る「満洲」イメージ(西原和海)
「観光楽土」としての満洲 【帝国の「野外劇場」】(高媛)
植民地主義と医学 【開拓医学と満州】(飯島渉)
「満洲国」の経済遺産をどうとらえるか 【鞍山鉄鋼業から見た中国東北経済の連続性と断絶性】(松本俊郎)
3 文化の先進地だった満洲
長谷川四郎における〈満洲〉への視座 【長城、収容所、戦後】(川崎賢子)
大連のアヴァンギャルドと北川冬彦(和田博文)
法という観念から見た満映の特異性と甘粕正彦(山口猛)
屹立する異貌の博物館 【満洲国国立中央博物館】(犬塚康博)
写真のユートピア 【淵上白陽と満洲写真作家協会】(飯沢耕太郎)
4 満鉄の研究
後藤新平の満洲経略(西宮紘)
日本鉄道史のなかの満鉄(原田勝正)
満鉄調査部と戦後日本(小林英夫)
戦後中国大陸に生きた満鉄技術者たち(杉田望)
満鉄映画とは何だったのか(モヤ・マリア・デ・ロス・アンヘレス)
5 中国にとっての満洲
「満洲国」における思想弾圧の歳月(呂元明/田川めぐみ訳/朱桂栄訳)
陋室懐旧録(陳隄/孫軍悦訳/一海和義漢詩訳註)
中国現代文学史上欠かせない一章 【東北における被占領時期の左翼文学活動をめぐって】(劉慧娟/徐謙/孫軍悦訳)
「満洲国」の女性作家、梅娘(メイニャン)を読む(岸陽子)
6 周辺地域にとっての満洲
満洲をめぐる国際関係 【一九世紀末から二〇世紀前半にかけて】(三輪公忠)
ロシアにとっての満洲(和田春樹)
ユダヤ人、白系ロシア人にとっての満洲 【ハルビンで育って】(ヤン・ソレッキー/北代美和子訳)
モンゴルにとっての満洲(フフバートル)
満洲にわたった朝鮮民族(金賛汀)
朝鮮民族の分断と満洲(鶴嶋雪嶺)
7 満洲に生きた人々
"実験場"にされた「満洲」の天国と地獄 【体験・検証・認識】(富永孝子)
「満洲移民」の問いかけるもの(蘭信三)
満洲へ送られた被差別部落(高橋幸春)
清朝の残響 愛新覚羅顕㺭(川島芳子)と慧生(えいせい) 【喪の物語としての精神史】(能澤壽彦)
8 私にとっての満洲
子供の眼(木崎さと子)
電信柱と風と男1(別役実)
恨みと温もりの思い出(張鑫鳳)
纏足のあし(羽田澄子)
心奥深くの二つの文化の共生(王音)
大連と私をつなぐ運命の糸(金寿奉)
附 満洲・東アジア近代史関係略年譜
満洲国地図
執筆者紹介
編集後記
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