もとより生還を期せず
- サブタイトル
- 学徒出陣から五十年、語り継ぐ戦争と平和のかたち
- 編著者名
- 大隈 秀夫 著
- 出版者
- 日本文芸社
- 出版年月
- 1993年(平成5年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 245p
- ISBN
- 9784537023688
- NDC(分類)
- 916
- 請求記号
- 916/O55
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
プロローグ 遺言ありませんか
一の章 もとより生還を期せず
美辞麗句の学徒出陣壮行会
口の中に入れられた馬ふん
初年兵の頭をたたき割る
人生と忍耐は同義語である
両脚そろった幽霊に出会う
水筒に隠した酒を飲む
南方転属組と内地残留組と
一週間二百キロの強行軍
県知事と私大の学長と
残念だった学業の中断
二の章 苦難続きの南溟への戦旅
畳二枚の広さへ十二人詰め
輸送船・長山丸船長を捜す
船長の克明な航海日録
無我の境地とはこんなもの
消滅寸前の栗田艦隊に遭遇
重油の海を泳ぐこと八時間
自力歩行も困難な病兵になる
三の章 沖縄水上特攻と戦犯と
会場挺進戦隊の生き残りは今
第一次出撃で早くも三人戦死
洞窟を出てすぐ捕まる
重傷の友を引きずって歩く
奇跡の敵中突破に成功する
力の限り父母や友の名を呼ぶ
陸軍中野学校へ進んだ友
MPに追われていた同期生
貴重だった大物との出会い
下級将校無罪の判決を求む
四の章 地獄の戦いを強いられて
ジャワは極楽ビルマは地獄
英軍糧秣配給所へ紛れ込む
岩石と絶壁の間の泰緬鉄道
大学生活では得られないもの
若者はボランティアをせよ
騒然となったサイゴンの街
八百長戦闘で英軍を欺く
捕虜輸送でゲリラと交戦
石造りの大砲で敵が撃てるか
残置物件衛兵で送れた復員
五の章 民族独立運動の渦中で
インドネシアで現場に遭遇
独立義勇軍と相まみえる
戦没者の遺品を没収される
月明下に延びる白い一本道
仏教の三悪道をかいま見た
芋のつるに小便を掛ける
人間の根本は変わらない
法衣姿の辻政信参謀に会う
香港で屋台そば屋になるか
六の章 戦争体験とは何なのか
デパート立て直しのベテラン
黄塵万丈と青春の墓碑銘と
日本広告業界衣食の人材
動かないネガのフィルム
下士官適が将校適になった
終戦ではなく完全な敗戦だ
自国の歴史や文化に誇りを
なぜ仏門に帰依したのか
体験はすべてプラスの財産
主人の一生はわたしの一生
エピローグ 義務感に襲われて
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