還らざる夏

プロローグ
　
第一章　人間魚雷「回天」からの手紙
すべり落ちた絵はがき
　
第二章　運命の序曲
斜めの大地　繭の値の暴落　会地村報　笛吹けど踊らず
　
第三章　銃後の村
昭和十六年大晦日の閣議決定　満州開拓特別指導部　部落常会　戦局　米英撃滅　建艦(飛行機献納)寄付　貯金　蓖麻献納　食糧増産　金属回収　聖旨
　
第四章　「満州阿智郷開拓建設組合」設立
残された道　編成計画　目的　幹部・先遣隊の選任　「国策」と云う響き
　
第五章　出征
召集令状　在村地主　開戦　東京見物　面会　軍用列車　転属
　
第六章　レイテ戦
小林軍三氏の手記　戦場へ　玉砕の島　第百二師団
　
第七章　特攻精神に続け
『翼賛信州』　旅立ち　東安省宝清県北哈馬　皇軍
　
第八章　セブ戦
追撃　旅団長のセブ戦況報告　不動明王　敗走
　
第九章　本土決戦へ
二十年五月の部落常会　義勇隊結成
　
第十章　地獄谷
「ゲリラ」　鬼　追伸
　
第十一章　平塚大空襲
火の海　地獄絵　アメリカ陸軍作戦任務報告書
　
第十二章　逃避行
執念のメモ
　
第十三章　還らざる夏
祖父　戦死公報　戦没者名鑑　母　土　没落地主　姉　事件　学友
　
第十四章　NHK
JOAK　農事部　班会・部会　空白の原野
　
第十五章　ある山村の昭和史
五万枚の写真の証言　中国人殉難者慰霊実行委員会　周恩来への手紙
　
第十六章　三十五年目の大陸行
満州帰りの変人坊主　再会
　
第十七章　馬場周子の証言
麻山　友好の架け橋　帝国ホテルの食事会
　
終章　阿智郷開拓団始末
　
エピローグ　過去に目を閉ざす者
　
あとがきに代えて
　
参考文献・資料
謝辞