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昭和天皇実録その表と裏 3

サブタイトル1~10
二・二六事件・日中戦争の時代
編著者名
保阪 正康 著
出版者
毎日新聞出版
出版年月
2016年(平成28年)2月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
211p
ISBN
9784620323169
NDC(分類)
288
請求記号
288/H91/3
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

序章 戦争に追いこまれていく天皇
 
第1章 二・二六事件前後
国体明徴運動、永田鉄山惨殺、そして二・二六事件へ
軍事独裁は天皇抜きで進められた
天皇は「徹底鎮圧」に加え「戒厳令の悪用」に警告
陸軍上層部への強い不満
「我が首を絞めるに等しい行為」という心底からの怒り
天皇は侍従武官長・本庄繁を見限った
天皇にとって誰が真の味方であるか
天皇の大命降下を辞退した近衛文麿
首謀者の死刑執行を天皇はどう受け止めたか
事件を利用して軍事主導体制を打ち立てた陸軍首脳
天皇の意思を無視した陸軍の横暴
盧溝橋事件、そして泥沼の日中戦争へ
「実録」で明らかになった天皇と近衛の苦悩
天皇の歴史的視点
 
第2章 日中戦争の時代
拡大する日中の戦火
天皇の政治責任をどう回避するか
軍部の拡大に対する天皇と近衛の意思とは
武漢三鎮攻略作戦に疑義を呈した天皇
提灯行列を正門鉄橋上で見つめる天皇
近衛がラジオで国民に呼びかけた東亜新秩序声明
日独伊三国同盟に否定的だった天皇
ノモンハン事変、天皇の意思とは裏腹に拡大にむかう
陸相・板垣征四郎を面罵した天皇
ナチスドイツのポーランド侵攻、そして第二次大戦勃発へ
天皇には何が知らされ何が知らされなかったか
天皇が話を聞きたくない人物のリスト
日中和平「桐工作」と天皇
新たに天皇の側近となった内大臣・木戸幸一
軍事指導者に問いただす天皇
三国同盟により狭まっていった国策
枢軸体制の中で聖戦の継続に向かう日本
重慶政府との間の和平は進められないのか
南方進出を追認せざるをえなくなる天皇の懊悩
日米交渉をめぐり近衛に抵抗する松岡
 
第3章 天皇と日中戦争・太平洋戦争
天皇は皇位、皇統を守ることを第一義としていた
中国への偏見に天皇は不満を持っていた
日本の軍事主導体制は、天皇の意思を抑圧することで成り立っていた
天皇は「戦争が主」になってはならないと考えていた
昭和天皇と今上天皇の追悼、慰霊の思い
天皇の周りの戦争論と平和論
戦後七十年に今上天皇が発した「四つのキーワード」
昭和天皇が今上天皇に伝えた戦争政策への不満
 
初出