昭和からの遺言
まえがき
思い出すこと
第一章 もう一つの地球
もう一つの地球/皇太子の誕生/満洲国の前史/満洲国の建国/リットン調査団/国際連盟からの脱退/ヒトラーの登場/万里の長城/二・二六事件/ベルリン・オリンピック
第二章 盧溝橋の銃声
盧溝橋の銃声/事変という名の全面戦争/南京では何が起きたのか/国民政府を相手にせず/国家総動員、ノモンハン事件、そして第二次世界大戦/紀元は二千六百年/ABCD包囲網と日独伊三国同盟
第三章 運命の昭和十六年
運命の昭和十六年(その一~四)/大東亜共栄圏/東京初空襲の衝撃/ミッドウェイ海戦の悲劇/山本五十六の使命/遠すぎた島ガダルカナル(その一~二)/大東亜共栄圏と軍票/ドイツの戦いとユダヤ人絶滅計画
第四章 アッツ島の玉砕
アッツ島の玉砕/山本五十六の戦死/名ばかり独立と大東亜会議/マッカーサーの飛び石作戦/国家総動員の効果と限界/日本海軍の落日マリアナ沖海戦/サイパン島軍民玉砕の悲惨/インパール作戦とノルマンディー上陸/東条内閣総辞職と終戦工作の不発
/敗戦つづく台湾沖そしてレイテ島
第五章 戦争は本土に迫る
戦争は本土に迫る/戦火はフィリピンから沖縄へ/B29の翼の下で/硫黄島の星条旗/進まない終戦工作の間に/沖縄にとっての「皇国」とは/首里攻防の激戦/戦陣訓の呪縛/終戦は禁句でなくなったが/ポツダム宣言の背景と日本の反応
第六章 そして「玉音放送」が終戦を告げた
そして「玉音放送」が終戦を告げた/終戦放送でも戦争をやめないソ連軍/東久邇宮内閣と「一億総懺悔」/マッカーサーと対面した天皇/戦争で死んだ人の数/治安維持法で獄死した人々/五大改革指令と共産党の再建/天皇の人間宣言/日本国民にとっての終戦とは
第七章 天皇の守護神となったマッカーサー
多忙だったマッカーサー/東京裁判は何を裁いたのか/日本国憲法の作り方/天皇の全国巡幸に見る国民との関係/戦争に負けた天皇の気持/天皇の守護神となったマッカーサー/マッカーサーは得意の絶頂にいた/短い平和と冷戦の始まり/朝鮮戦争の悲劇
第八章 講和条約と日米安保条約
マッカーサー後と講和条約への道/講和条約と日米安保条約/独立の回復と皇太子の成人式/もはや戦後ではない/新幹線が走ってもオリンピックを開いても/ジャパン・アズ・ナンバーワン/バブル崩壊と昭和天皇の崩御
第九章 昭和天皇との会話
もう一人の皇太子/皇太子建仁親王の即位/昭和天皇との会話/激変する世界の中で/冷戦の終りとアメリカの一極支配/民主党政権という一瞬の夢/民主党政権を倒したものの正体/安倍晋三と自民党の憲法改定案
第十章 昭和からの遺言
天皇は憲法を尊重する義務を負う/天皇の統治は虚構であったのか/祈る者としての天皇(その一~三)/三種の神器と天皇の地位/昭和の時代とは何だったのか(その一~六)/次の世に伝えたいこと(その一~六)/昭和からの遺言/人は宇宙と同じ大きさになれる
あとがき