よみがえる戦前日本の全景
- サブタイトル
- 遅れてきた強国の制度と仕組み
- 編著者名
- 百瀬 孝 監修/亀岡 修 著
- 出版者
- 毎日ワンズ
- 出版年月
- 2015年(平成27年)11月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 283p
- ISBN
- NDC(分類)
- 210.6
- 請求記号
- 210.6/Mo27
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
監修のことば(百瀬孝)
第一章 近代日本の誕生
大日本帝国の領土
内地と外地
天皇
摂政・監国・太傅
宮家と王公族
国の最終意思決定者は誰か?
「天皇の五つの大権」とは?
法令上の規定なしに権力を振るった元老、重臣
天皇の側近中の側近―宮内三長官
難解だった内閣総理大臣任命の仕組み
議会より強かった枢密院
普通選挙、そして翼賛選挙へ
上院としての貴族院
衆議院―政友会と民政党
議員はいくら貰っていた?
必ずしも「華やか」ではなかった華族
一般庶民からすれば滑稽な「宮中席次」
非常に強力だった警察の権力
人を無期限に拘束できた「治安維持法」
裁判の仕組み―陪審員の経費は被告が出した
いまはない戦前だけの罪と罰
言論統制も戦時体制へ
政府の機関紙になった新聞
第二章 軍隊と戦争
軍人勅諭―「朕は汝等軍人の大元帥なるぞ」
陸軍の参謀本部が強大な権力を持ったわけ
内閣の死命まで制した軍部大臣武官制
実態がなかった「大本営」
兵役―理想は「甲種合格、クジ逃れ」
合法的徴兵忌避の方法
朝鮮人や台湾人も召集
召集令状は「一銭五厘の葉書」ではなかった
戦争激化で一〇倍以上に水増しした師団数
将校になる三つのルート
将校の進級と退職―軍にもあった「窓際族」
官吏よりずっと安かった軍人の給料
元帥になれば一生、大将の給料が貰えた
軍は一大教育機関―エリート養成校「陸軍士官学校」
超エリート「天保銭組」を生んだ「陸軍大学校」
無数にあった陸軍関連学校
歩兵と歩兵中隊
騎兵と騎兵部隊
輺重兵と輺重兵隊
スパイ養成所「陸軍中野学校」
陸軍よりは風通しがよかった海軍
二・二六事件で一般人まで被告にした軍法会議
戦費一五〇〇兆円―錬金術の謎
愛国婦人会と国防婦人会
第三章 国民生活
戦前もいまと同じ「お役人天国」
絶対有利というほどでもなかった東大法学部卒
恐るべき役人のお手盛り
財閥の当主はなんと年収五〇億円
途轍もない大地主と、貧しい小作人
小作争議は効果があった
想像を絶する庶民の貧しい生活
戦前は「個人」より「家」
三〇歳まで父母の同意が必要だった結婚
女子選挙権が実現したのは敗戦のおかげ
戦前にもあった「生活保護」
健康保険証があっても提示しなかったわけ
軍艦も大砲も酒税でつくった
産業統制は世界恐慌からはじまった
第四章 教育制度
教育勅語―天皇に尽くすための道徳教育
教育勅語用の「金庫室」
暗誦はできても意味はちんぷんかんぷん
義務教育は小学校六年まで
「小卒浪人」もいた高等小学校
いつも腹を空かせていた集団疎開
「中学生」はエリートだった
高等女学校を出れば、いい縁談が来た
男女交際を禁じた別学主義
ヨーロッパと似て非なる戦前日本の学校制度
早く就職するなら「実業学校」
立志伝中の人物も出た「夜間中学」
誰もが憧れたエリート養成機関「高等学校」
「浪人」の由来は旧制高校受験
戦時中に急増した高等工業学校
軍医になるはずだったお医者さんたち
男と対抗できた「津田の英語」
天皇臨幸もあった東京帝大卒業式
戦前から超一級の権威を持っていた「東大医学部」
「大学」に昇格した私学
最も危険な「遊び」だった左翼運動
戦後も続いた師範閥の争い
師範学校はお金のかからない進学コース
女性の最高学府だった東京・奈良女高師
第五章 戦前の外交と国際連盟
戦前日本の外交関係
国際連盟
日本と国際連盟との関係
独ソ戦が招いた日米開戦
第六章 軍国日本の崩壊
「無条件降伏」とは
それぞれの終戦―徳川夢声
それぞれの終戦―高見順、永井荷風
それぞれの終戦―山田風太郎
それぞれの終戦―大佛次郎
日本の領土は「本州、北海道、九州、四国と諸小島」
北方領土・竹島問題
「米ソ対立」と賠償
第七章 連合軍の日本管理と解体
厚木に降り立ったマッカーサー
米兵による自動車強奪事件
武装解除の実態
敗戦後になくなったものは?
芝居、映画、マスコミに対する検閲
最大の変革「新憲法制定」
あとがき(亀岡修理)
引用・参考文献
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